【トヨタ MIRAI 発表】水素ステーション検索できるナビは、ディーラーオプション

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ MIRAI のカーナビはディーラーオプションとして設定される
トヨタ MIRAI のカーナビはディーラーオプションとして設定される 全 8 枚 拡大写真

世界で初めて発売される燃料電池自動車(FCV)『MIRAI(ミライ)』。動かすために欠かせない水素ステーションは2015年には全国で100個所程度設置するのが目標とのことだが、MIRAIにはそれを探すのに欠かせない専用カーナビゲーションがディーラーオプション(DOP)で用意された。

水素と空気の結合によって生み出される電気で走行するFCVは水しか排出されず、満充填で約650kmを走れるということで、“究極のエコカー”と言われる。しかし、最大のネックは水素を充填するステーションが現状では東京や名古屋、大阪、福岡といった大都市圏を中心に整備されているのみ。それだけに水素ステーションを探す手立てが重要になる。そこでMIRAIには、専用のT-Connect対応9型カーナビゲーションが用意された。外観上は既発売の「NSZT-Y64T」をベースとしているが、トヨタによれば「MIRAIのタメに専用開発した別モデル」なのだという。

最大の特徴は、FCVに必要な水素ステーションリストを表示するAppsアプリをインストールしていること。通信モジュール(DCM)を搭載したことでトヨタのテレマティクスサービス「T-Connect」が利用でき、これを活かして自車位置周辺にある水素ステーションを近い順に3個所表示できる。そこにはステーションの稼働状況や店舗情報なども案内されるという。もちろん、目的地として設定することも可能だ。また、「FCシステム遠隔見守り」機能も搭載されており、FCシステムに何らかのトラブルが発生した場合にはその状況を画面上に表示する他、販売店と状況を連携しながらユーザーへのアドバイスが受けられる「遠隔診断サポート」が利用できる。

このナビゲーションは冒頭でも記したようにDOPで装着される。標準仕様はオーディオレスであって、ディーラーに専用ナビゲーションを注文する形となるわけだ。価格は29万円だ。ただ、疑問に思うのは、MIRAIにとって水素ステーションを探すのにナビゲーションが欠かせないわけで、それならば最初から標準装備で良かったのではないか、ということ。これについてトヨタ自動車 製品開発本部 田中義和氏は「トヨタ車の大半はディーラーオプションで装着できるようになっており、MIRAIでもそれに倣った」のが理由だという。

確かに、最近のトヨタは、以前なら専用ナビを搭載していたクラウンやハリアーなど高級車でも、必ずといってイイほどDOPナビに対応するようになっている。これは販売店の売り上げに貢献するための施策として捉えられているが、「MIRAI」もその流れに従ったと言うことなのだろう。

いずれにしても、ディーラーオプションナビでも、エージェント機能やマップオンデマンド、マイカーSecurityといった機能はそのまま利用できる。また、スマートフォンに専用アプリをインストールして登録しておくと、水素ステーションの検索や、ACC-OFFの時の車両情報(水素残量・走行可能範囲・災害時等に活用できる給電可能時間[クルマ→家])の表示なども行える。利用料は他の純正ナビと同様にDCMパッケージ料金が適用され、初年度は無料で2年目以降1万2690円(税込)がかかる。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る