イタリアの自動車大手、フィアットグループは11月18日、10月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は6万5377台。前年同月比は8.4%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比5.2%増の4万9145台と、2か月連続で増加。『500』シリーズと『パンダ』が、引き続き販売を牽引。10月、欧州Aセグメントで30.1%の市場シェアを確保した。フィアットによると、この2車種の合計シェアは、欧州Aセグメントで最大になるという。パンダが、前年同月比15.9%増の1万4600台。500も9.9%増の1万5700台と売れた。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比3.9%増の6353台と、2か月連続で増加。クライスラーグループ傘下のジープは、前年同月比74%増の4345台と、10か月連続の前年超え。
アルファロメオは4868台を販売。前年同月比は4%増と、39か月ぶりに前年実績を上回った。『ジュリエッタ』が、11.4%増の約3400台と、とくに好調。地元イタリアでは、1‐10月、『MiTo』も前年同期比5%増と堅調だった。
国別の販売実績では、英国とスペインが好調。10月実績の前年同月比は、英国が11.9%増、スペインが27.1%増。ドイツも19.5%増、フランスも2.2%増、イタリアも5.9%増と伸びた。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは10月、欧州で合計630台を売り上げている。