米国の自動車大手、クライスラーグループのSUV、ジープブランドが、過去に販売した車種で実施しているリコール(回収・無償修理)。このリコールが進んでいないとして、米当局が顧客に要請を行った。
これは11月20日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。1993‐1998年モデルの『グランドチェロキー』、2002‐2007年モデルの『リバティ』(日本名:『チェロキー』)の2車種について、保有する顧客に早期のリコール作業を受けるよう、促している。
このリコールは、2013年に発表された。追突された際、燃料漏れを起こす可能性があり、最悪の場合、車両火災の危険性もあるとして、2車種がリコールの対象になった。米国では、150万台以上がリコールに該当する。
NHTSAによると、現時点でリコール作業を受けたのは、約150万台のうち、およそ3%に過ぎないという。NHTSAでは、クライスラーグループに対して、このリコールへの最新の取り組み状況を報告するよう求めている。
NHTSAは、「リコール対象車のオーナーは、早期にリコール作業を受けるべき」と呼びかけている。