ケン・オクヤマの世界が新宿に出現…奥山清行氏「デザインはクルマも家具も変わらない」

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ケン・オクヤマこと奥山清行氏
ケン・オクヤマこと奥山清行氏 全 20 枚 拡大写真
IDC大塚家具は11月27日、フェラーリ『エンツォ』をデザインした工業デザイナー「ケン・オクヤマ」こと奥山清行氏のコンセプトフロアを、新宿ショールーム1Fにオープンした。奥山氏がデザインしたソファーやイス、ナイフ・フォークなど様々な家具、日用品を展示する。また、奥山氏によるハンドメイドスポーツカー『kode7』を展示する。

27日、ショールームを訪れた奥山氏は「いくらデザインが良くても、実際に見て触れなければ、モノの質感や魅力は分からない。展示場というのはショービジネスと、実際の人の生活との間に存在する。このフロアは“自分たちの生活を想像できる空間”とテーマを決めた」とコメント。続けて自ら手がけた製品について「“モノ”をデザインするのではなく、大事なのは人々のライフスタイルを考えること。クルマにしろ家具にしろ、自分のやっていることは全く同じ」(奥山氏)とコメントした。

伊ピニンファリーナ社のチーフデザイナーを務め、日本人として初めてフェラーリをデザインした人物として有名な奥山氏。現在は活躍の場を広げ、自動車はもちろん、鉄道、生活家具、日本の伝統工芸品に至るまで、人々の生活に関わるあらゆるモノを手がけている。

奥山氏の仕事の考え方について、質問が飛ぶと「“売れるモノを作る”というのが工業デザイナーに科された使命。そして、対価以上の価値を製品に込めなければならない。僕は昔から“人のために役立つモノ”をデザインしている。モノの先にある人々を想像し、かつその人たちを知らなければ、良い製品は出来ない」と話した。

ちなみに同ショールーム6Fと有明本社、大阪南港ショールームには10月18日から、ケン・オクヤマ・デザインが手がけた製品を集めた「KEN OKUYAMA ギャラリー」が先行オープンしている。

《阿部哲也》

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