25日午前6時ごろ、熊本県益城町内の県道を走行中の中型トラックが道路左側の街路樹に接触。この際に荷台部分が損壊し、積荷として積載されていた鶏の入ったコンテナが落下する事故が起きた。人的被害は無かったが、鶏が周辺を逃げ回り、捕獲作業のために付近が渋滞した。
熊本県警・御船署によると、現場は益城町平田付近で片側2車線の直線区間。トラックは斜行するようにして路外に逸脱。道路左側の街路樹に接触したが、この際に幌で覆われた構造の荷台部分が損壊。積荷として積載されていた鶏が入ったコンテナが次々に落下した。
トラックは荷台損壊に気づかないまま、約5kmに渡って逃走。この間に落下した200個あまりのコンテナから逃げ出した約1400羽の鶏は周辺を逃げ回った。通行人からの通報を受けた同署員が交通規制を実施して捕獲作業を行ったが、周辺道路を含めて渋滞が発生。鶏はすべて回収し、人的な被害も無かったが、通勤時間帯ということもあってしばらく混乱が続いた。
鶏は食肉加工会社へ向けての運搬中だった。警察ではトラックの運転者から事情を聞いているが、居眠り運転や漫然運転の可能性があり、事故発生の経緯を詳しく調べている。