【NISMOフェスティバル14】歴代ルマンカー疾走…星野一義氏「血が騒いだ」

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星野一義氏と日産『R390』
星野一義氏と日産『R390』 全 12 枚 拡大写真

30日、富士スピードウェイで開催された「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2014(ニスモフェスティバル)」で、日産が誇る歴代ルマンカーがデモランを披露した。

日産は2015年の世界耐久選手権(WEC)にLMP1クラスで参戦することをすでに発表しており、同時にルマン24時間耐久レースにも参戦することが決まっており注目を集めている。

会場には歴代ルマンで戦った数々の車両が展示され、その中で現在も万全の状態で走行が可能な3台が迫力あるデモランを披露。1990年の『R90CP』にはSUPER GTのGT300クラスでチーム監督を務める長谷見昌弘氏が乗り込み、陣営での最高位となる総合3位を獲得した1998年製の『R390』には当時のメンバーだった星野一義氏、翌1999年の参戦車両『R391』には今も現役で活躍中の本山哲選手がドライブした。

その中でも元祖日本一速い男として知られる星野氏は、スタッフからGOサインが出るとピットロードからいきなりアクセル全開。勢いよくコースインし、各コーナーでも当時を彷彿とさせる走りを披露。訪れた観客も、その迫力に魅了されていた。

デモラン後、星野氏はトークショーに満面の笑みで登場。「今乗っても、すごく乗りやすくクルマがしっかりしていて驚いた。これだけの技術が10数年前の日産にあったというのは素晴らしいことだね。乗る前まではどうってことはなかったけど、ハンドルを握った途端に血が騒いだね。」と大絶賛。最後には「日産にはこれだけ素晴らしい技術があるんだから、来年俺もエントリーしてみようかな」と冗談が飛び出るほどだった。

日本は1986年にルマンにデビューし、1990年には日本車初のポールポジションを獲得。今回、星野氏がドライブした『R390』で獲得した1998年の3位が陣営での最高位となっているが、優勝はまだない。今回デモランを行なった3人をはじめ、数多くの日産ドライバーとメカニック、エンジニアによって受け継がれてきた経験と技術がきっと現在開発中の2015年モデル新LMP1カーにも活用されることだろう。残念ながら、このNISMOフェスでのサプライズ登場はなかったが、来年のWEC開幕戦で、一体どんなマシンに仕上げてくるのか。今から非常に楽しみだ。

《吉田 知弘》

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