GMの超小型EV、EN-V…中国上海の大学とカーシェアリングで協力

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シボレー EN-V 2.0
シボレー EN-V 2.0 全 3 枚 拡大写真

米国の自動車最大手、GMは11月19日、中国の上海交通大学との間で、シボレー『EN-V 2.0』を使ったカーシェアリングプログラムにおいて協力することで合意した、と発表した。

GMは2010年5月、「上海エキスポ(万博)2010」に、中国合弁パートナーの上海汽車と共同開発したEVシティコミューターコンセプト、シボレー『EN-V』を出品。2030年のEVをテーマに開発されたEN-Vは、二輪2シーターのボディを採用し、全長1500mmとコンパクト。カーボンファイバーなどの素材を使い、車両重量は500kg以下という軽量さが特徴。

EN-Vには、GMと電動立ち乗り二輪車で有名なセグウェイ社が2009年4月に発表した、プロジェクト『PUMA』(パーソナル・アーバン・モビリティ&アクセスビリティ)の技術を導入。最新の2ホイールバランス技術を採用し、二輪でも安定した走行性能を発揮するとともに、二輪それぞれにモーターを内蔵。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、最大航続距離は40km程度。充電は家庭用コンセントからも行える。

さらにEN-Vには、GMの「オンスター」や「V2V」(ビークルトゥービークル)技術を搭載。オンスターによる衛星を使ったナビゲーション&緊急通報システム、V2Vによる自動運転や衝突回避などを可能にしている。

GMは2012年春、北京モーターショー12において、EN-Vの発展形として、EN-V 2.0の開発計画を公表。さらに実用性を高めたデザイン、最新のセンサー技術やGPSナビゲーション、インターネット無線接続などが導入された。

今回、GMは、このEN-V 2.0を使ったカーシェアリングプログラムにおいて、上海交通大学と協力することで合意。上海交通大学の閔行キャンパスにおいて、複数のEN-V 2.0を使用し、カーシェアリングでの実用性を確認していくとしている。

《森脇稔》

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