マレーシア・リンギが5年ぶりの水準にまで下落…農園、石油・ガス株に影響

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

通貨リンギが3日、5年ぶりの低水準まで下落した。取引開始は1米ドル=3.4285リンギだったが、午後5時時点で1米ドル=3.4435リンギとなった。

債券利回りの上昇を受けてドル高となったことを受けてリンギが下落した。2日のニューヨーク外国為替市場の円相場は米経済の回復を期待した円売りドル買いが進み、一時7年ぶりの円安水準となった。

アナリストの間ではリンギ安の理由が、石油価格の下落に伴うリンギ売りの影響と指摘する声も聞かれた。リンギ売りを受けてブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)では農園、石油・ガス(O&G)関連株に影響が出た。

メイバンクFXリサーチは、米ドル高が進んでおりリンギ安が進んだと指摘。クレディ・スイスは貿易ショックによるマイナス影響に加えて国内の投資家による資金流出によりリンギ安が進み、外貨の流入が減少すると予想した。また、1米ドル=3.40リンギ以上の安値となったことと、中央銀行によるけん制が弱いことは驚きだと指摘。中銀はリンギ安により石油収入の減少を相殺することができ、輸出競争力を高めることができると見込んでいると分析した。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  6. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
  7. V3エンジンを電子加給! ホンダ『V3R 900 E-コンプレッサー』をEICMAで初公開、量産に向け開発中
  8. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
  9. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  10. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る