【ダカールラリー15】出場車両がフランスに集結…416台が8159kmの道のりで争う

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「ダカールラリー15」出場車両
「ダカールラリー15」出場車両 全 4 枚 拡大写真

去る11月19日、ダカールラリー主催者の本拠地であるフランスの首都パリで、ダカールラリー2015に関する記者発表会が行われ、今まで明かされていなかったステージごとの走行距離や出場選手のリストが公開された。

また、その週末の22・23日にはフランスのルアーブル港に、参戦するレーシングカーやバイク、トラック、アシスタンスカーが集められ、車検が行われた。

次回ダカールラリーのトラック部門の総走行距離は、前回より1000kmほど短縮され、合計8159kmの道のりで争われる。2009年に南米大陸に舞台を移して以降、2番目に短いコース設定となった。走行距離が長い場合は、車両の耐久力を最後のゴールまでもたせるために車両への負荷を抑える慎重な運転になる傾向にあるが、距離が短くなると車両に累積する負荷も少なくなるため、全体としてハイスピードのスプリントレースになる傾向が強くなる。また、タイムをわずかでもロスしてしまった場合、その後の走行距離が短いため取り返すことが困難になり、過酷なレース展開が予想される。

なお主催者発表によると、ボリビアへの入国が予定されていた1月10日のステージ7は、トラック部門のみ入国せず、チリ国内でマラソンステージを行う。同ステージでは連続する2ステージ間のキャンプ地で、アシスタンス車両とチームメカニック、スタッフのサポートが受けることができない。そのため、ドライバーとナビゲーターは車載した部品と工具のみで自ら車両の整備を行わなければならないというものだ。

また、出場車両のリストが発表され、その台数は合計416台(前回は438台)。部門ごとの出場台数(括弧内は前回の台数)は、二輪部門が164台(175)、クワッド(四輪バギー)部門が48台(41)、四輪部門が140台(151)、トラック部門が64台(71)の合計416台(438)だった。

ダカールラリーの出場チームの多くはヨーロッパを拠点に活動をしており、ダカールラリーが近付くと主催者からの招集により、フランスのルアーブル港へ車検を受けに集まる。車検に合格したレーシングカーやバイク、トラック、アシスタンスカーをはじめ、主催者やマスコミの使用するオフィシャルカーやトラック、バスなどすべての車両の台数は今回645台にのぼり、主催者がチャーターする自動車船に積み込まれた。

日野チームスガワラのアシスタンスカー・トラックはフランスのガレージに保管されているため、2台の『ハイラックス』と『HINO700 Series ZS』も車検の招集を受け、無事に合格して自動車船に積み込まれた。船は12月下旬にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに到着し、大みそかの12月31日にチームに引き渡される。

《成瀬雄太@DAYS》

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