【スバル レガシィ B4 試乗】女性にこのサイズはキツい! かつての姿はどこに…岩貞るみこ

試乗記 国産車
スバル レガシィ B4
スバル レガシィ B4 全 10 枚 拡大写真

どんどん大きくなるスバル『レガシィ』である。全長4795mmって、すっかりアメリカン・サイズ。かなり前から国産セダンに対し「オヤジ臭いし使いにくいし、もはや乗る価値なし!」と言い切るなか、「スポーツセダンなB4だけは別」と恋心を寄せていた私ですら、三行半を突きつけたい思いだ。

B4の努力もわかる。日本の雪国ユーザーを思いやってリアウィンドウに(セダンなのにまさかの)ワイパーをつけたり、トランク重視じゃないもんねと、ほかのオヤジセダンと差別化を図りたい意欲が見え隠れするトランクのふた(恋心が醒めた今、ふたと呼んでなにが悪い)の小っちゃさぶり。

しかもこの開口部の小ささで、ゴルフバッグを奥まで突っ込んだら、おじさま方はぎっくり腰になるんじゃないかと余計な心配をしてしまうほどだ。そうか、オヤジセダンを目指しているわけじゃないから、どうでもいいのか。

エンジンの始動と同時に車内にひびく水平対向エンジンのドロドロ音は、雄雄しさを感じて、醒めた恋心もちょっとは未練がもどってくるというものだ。「スポーツ#」なんてこじゃれたスイッチをハンドルの上でぽちっと押せば、めくるめく加速感の世界へもいざなってくれるし。でもやっぱりこのサイズ、日本の小柄な女性(私はでかいけど)は眼中にないのは見え見えで、残念な感じは否めないんだよね。

こっちをふりむいてくれない人を追い求めるほど、現代日本の女性ってひたむきじゃないんだもん。

■5つ星評価
パッケージング:★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材中するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る