【ユーロNCAP】MINI ハッチバック 新型、最高評価を逃す
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ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセットが64km/h、側面が50km/h、ポール衝突が29km/h、歩行者衝突が40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行う衝突テスト。
またユーロNCAPは、2009年2月から新評価システムを導入。評価の割合に応じたポイント配分システムを採用した。最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50％を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20％、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10％を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。
新型MINIハッチバックのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は30点。前面衝突では、ドライバーの胸と両脚への傷害レベルが、5段階評価で上から2番目の「ADEQUATE」。側面衝突では、胸と腰への傷害レベルが、5段階評価で上から3番目の「MARGINAL」。しかし、前面衝突の助手席側や追突想定テストなどでは、「GOOD」評価を得た。
また、子ども乗員保護性能は36点。歩行者保護性能は24点、安全補助装置の有無は7点。
この結果、新型MINIハッチバックの合計ポイントは97点。最高評価の5つ星の目安となる90ポイントは超えたものの、総合評価は4つ星にとどまった。
この結果について、ユーロNCAPコンソーシアムは、側面衝突テストでのダミー人形の胸と腰への傷害レベルの大きさや、歩行者保護性能に課題がある、との見方を示している。
《森脇稔》
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