【レクサス NX200t 試乗】女心に響く内装にウットリも、ナビの操作にイライラ…岩貞るみこ

試乗記 国産車
レクサス NX200t バージョンL
レクサス NX200t バージョンL 全 44 枚 拡大写真

レクサスの魅力はインテリアにあり。今回は使い勝手チェックである。試乗した「バージョンL」の明るい色調の竹をイメージした車内のしつらえは、ドアを開けたところから気分が上がり、そして癒される。

このサイズのクルマは女性ユーザーが多いというが、まさにハートのど真ん中を打ち抜かれるという感じだ。さらにストライクなのは、サイドシルまで覆うドアだ。SUV=着座位置が高い=乗り降りのときに脚部がサイドシルにあたる。SUVに限らず雨の日など泥はねがボディサイドにある場合、ふくらはぎやズボンの裾がふれて汚れることが多いこのサイドシル、『NX』はここをドアで覆ってくれるため(自分の濡れた靴で蹴っ飛ばして汚していたら別だが)、汚れがつきにくい。こういう些細な部分が女ゴコロに響くのだ。センターコンソールのところには、手鏡なんてセットされちゃっているし。

運転中に踏力の弱い女性をサポートするためか、停車中、ブレーキに足を乗せているとインパネに「もっと強く踏んで」とメッセージが出てくる。ぎゅうと踏みつけるとアイドリングストップする仕組みである。至れり尽くせりだ。

ただ、これはどうよと思うのは、ホールド機能。渋滞中にブレーキをぎゅっと踏み続けているのは面倒でしょうよと、ホールドスイッチを押しておくと、ブレーキを離しても前進しない仕組みである。おお、これは便利と思って使うものの、ものの数回やると、逆にブレーキからアクセルへと踏み変えたときの前進がわずかに遅れることのわずらわしさの方が先にたつ。個人的なせっかち度に因って評価は分かれるところだろうが。

カーナビは、センターコンソールにある四角い板状のスイッチをさわったり押したりで反応するシステム。しかし、押すときにど真ん中を押さないと、意図しないところが反応し、画面が勝手に違うところへ移ってしまう。

正直、これはいらいらする。ど真ん中を押すためには、いちいち見て探さなきゃいけないので超面倒くさい。ブラインドタッチできるよう、センターにポッチでもつけておいてくれればいいのにと切に願っております。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材中するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る