札幌市東豊線の新型車が完成…側面にも行先表示器設置
鉄道
企業動向

交通局が今回発表した車両設備の概要によると、座席は従来の7000形より幅を拡大し、縦手すりが設置された。また、各車両には車椅子スペースが設置されており、その部分には軽く腰掛けた状態や子供の立席状態に配慮して二段手すりが設けられた。
乗降口付近は出入口の識別がしやすいよう、下部に黄色の識別板を設置。乗降口の外側下部に設けられた「くつづり」の部分は、車両とホームとの隙間を小さくするために拡大されている。このほか、先頭車だけでなく中間車にも行先表示器や非常梯子が設置されている。
車内のデザインは、「快適さと温もりをイメージした室内とし、優しさのあるデザイン」をコンセプトとし、全体の色調をオレンジ系、床面を茶系とした。
9000形は12月中旬に東車両基地に搬入された後、整備や試験走行が行われる。営業運転の開始は2015年4月下旬頃を予定している。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》