「若者の○○離れ」の真実…調査でわかった金銭感覚のリアル

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ふだん(平日)財布にいれている金額
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 「若者の○○離れ」といったことが常に言われる若年層。だが、その背景にある金銭感覚は、実際にはどのようなものなのだろうか。SMBCコンシューマーファイナンスは10日、「20代の金銭感覚についての意識調査」の結果を発表した。

 調査期間は11月14日~18日で、20歳~29歳の男女1,000サンプルから有効回答を得た(男女×20代前半・後半が均等になるように抽出)。

 まず1,000名(全回答者)に対し、「ふだん(平日)財布にいれている金額」を聞いたところ、「3,000円超~5,000円以下」25.4%や「5,000円超~1万円以下」24.9%が上位となり、平均額は8,808円だった。「財布の中身=年齢×1,000円の法則」が話題になることもあるが、財布の中身が「2万円超」だった人は1割未満(6.3%)で、この法則は、すでに古いようだ。職業別にみても、学生は平均6,784円、会社員は10,391円と、低い金額に納まっている。

 そこで「どこまで所持金が減ったら、手持ちが少なくて不安になるか」を聞いたところ、「2,000円未満~1,000円以上で不安」28.4%を中心に回答が集まり、平均額は2,202円だった。「気になる異性と初デートするとき、安心できる所持金」では、「1万円超~2万円以下で安心」に3割強(31.4%)の回答が集中し、平均額は19,227円だった。

 次に、全回答者(1,000名)に対し、「<友達や同僚から>おごってもらうときに抵抗を感じない金額」を聞いたところ、「500円超~1,000円以下」が35.0%でもっとも多くの回答が集まり、次いで「1,000円超~2,000円以下」が20.9%、「2000円超~3,000円以下」が15.0%となった。「<職場の上司から>おごってもらうときに抵抗を感じない金額」では、「3,000円超~5,000円以下」が24.9%でもっとも多くの回答が集まっている。

 同様に「恋人ではない異性からのプレゼント(たとえば、バレンタインデーやホワイトデー)で抵抗を感じない金額」は、「500円超~1,000円以下」24.7%、「1,000円超~2,000円以下」19.4%。「恋人へ特別な日にプレゼント(たとえば、恋人に贈るクリスマスプレゼント)を贈るときに奮発して贈ることができる金額」は、「2万円未満~1万円以上」に3割弱(27.9%)の回答が集中し、平均額は19,410円だった。

 さらに、全回答者(1,000名)に対し、「<今の生活の経済的な豊かさ>に満足しているか」を聞いたところ、『満足』(「どちらかといえば」を含む)が33.5%、『不満』(「どちらかといえば」を含む)が66.5%となった。職業別では、学生は『満足』が49.8%と会社員(33.4%)よりも高い。「<今の生活の精神的な豊かさ>に満足しているか」では、『満足』が51.2%、『不満』が48.8%と、およそ半数ずつ。経済的満足層は、精神的な豊かさの『満足』が69.0%とより高くなったものの、経済的満足層でも精神的豊かさに『不満』を抱いている人が3割強(31.1%)、経済的不満層でも精神的な豊かさに『満足』している方が4割強(42.2%)となっており、両者は連動しておらず、“気持ちを豊かにするのはお金だけではない”という実感が持たれているようだ。

 そして「<今の生活の豊かさ>に満足しているか」聞いたところ、『満足』が6割(59.4%)で多数派となり、男女別では、女性『満足』64.8%となり、男性(54.0%)を上回った。

 「具体的にどんなモノにお金をかけることで、“生活の質が向上した/しそうだ”と感じるか」を聞いたところ、<デジタルグッズ>関連では、「携帯電話・スマートフォン端末」(36.8%)と「パソコン」(36.5%)が同程度に高く、次いで「テレビ・BDレコーダー」(21.9%)、「音響 (イヤホン・ヘッドフォン・アンプなど)」(15.6%)が続いた。生活の質を向上させるために、AV機器や音響機器よりも優先して情報端末にお金をかける20代が多いようだ。また、男性は「携帯電話・スマートフォン端末」(43.0%)や「パソコン」(46.0%)の他、「タブレット端末」(17.8%)などの情報機器にお金をかけることで生活の質が向上する、と考えている割合が女性よりも高かった。

 相対的な価値観を探るため、「20代の“お金以外のもの”に対する価値観」を探るため、「お金には替えられないものや体験を金額換算すると、どのくらいになるか」を質問すると「理想の出会い (理想の相手と、理想的な方法で出会う)」は「1億円以上」が4.1%、「1億円未満~100万円以上」が15.9%となり、累計で『100万円以上』が2割(20.0%)を占めた。1か月の自由な時間 (1か月の長期休暇)」の価値では、『100万円以上』が1割強(11.3%)、『30万円以上』が2割強(21.1%)、『20万円以上』が3割弱(27.9%)となっている。

20代の「豊かさの基準」……イマドキの金銭感覚・消費

《冨岡晶@RBB TODAY》

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