2014年の自動車業界トレンド、増税の影響を受けた一年…価格.com調べ

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価格.com・自動車カテゴリーのアクセス推移(過去2年間)
価格.com・自動車カテゴリーのアクセス推移(過去2年間) 全 5 枚 拡大写真

カカクコムは、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」の自動車カテゴリーにおけるトレンド分析から、2014年の自動車業界トレンドを検証、発表した。

同サイトの自動車カテゴリーにおけるアクセス数の推移(過去2年間)は、2013年12月から2014年3月にかけて大きな山が確認できる。これは4月からの消費税増税を前に、駆け込み需要が強まったことを意味している。特に1月13日週のアクセス数は過去2年間で最高の384万6569PV/週に達しており、その1か月前にあたる12月中旬から4割以上も増加した。なお、この駆け込み需要が終わってからアクセスは下がったが、それ以前の水準よりは高いレベルで推移しており、年末にかけても上昇を続けている。そういった意味では、2014年の自動車市場は、それなりに盛り上がった年だったといえる。

増税前の一大需要期と時期を合わせるように、2013年12月から2014年1月ごろに発売された新型車は、出足から好調なスタートを切った。同サイトの自動車カテゴリーにおける2014年前半の人気車種5製品の人気ランキングでは、スバル『レヴォーグ』や、スズキ『ハスラー』、トヨタ『ヴォクシー』『ハリアー』などが、増税前の需要期から上位を独占した。

同サイトの自動車カテゴリーのアクセス数を過去半年間分でみると、9月に大きな山が形成されている。このアクセスにもっとも影響したのが、マツダ『デミオ』だ。同サイト上では、2012年に登場した『CX-5』以降、マツダのクリーンディーゼルエンジンに対する評価が高まっており、発売以前からデミオへの1.5Lディーゼルターボエンジンの搭載が話題となっていたが、これが公式に発表された9月には一気に注目度が高まり、人気ランキングの順位も急上昇。10月4日には、歴代のデミオシリーズとしては初となる「自動車」カテゴリーにおける人気ランキング1位を獲得した。

このほか、スバルも今年は矢継ぎ早の施策で注目を集めた。レヴォーグを6月に市場投入すると、瞬く間に人気となり、同サイトの自動車カテゴリーにおける人気ランキングではデミオと1位争いを繰り返してきた。HV推進のトヨタも着々とシェアを拡大したが、対抗するホンダは、相次ぐリコールで消費者の信頼を失った。

また、大手メーカー5社のアクセス数シェアの割合を見ると、今夏以降に上記4社が14~19%で拮抗しており、それまでのトヨタとホンダによる寡占的な状況はすでに過去のものとなってきた感がある。

《成瀬雄太@DAYS》

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