【ダイハツ ウェイク 試乗】クラスレスなミニバン並の視線の高さ…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ ウェイクG“SA”
ダイハツ ウェイクG“SA” 全 7 枚 拡大写真

このオレンジ意外と渋くていいですねぇ…と、撮影中、クロスバイクに乗ったご夫婦に声をかけられた。ヘルメット+サイクリングスーツ姿のせいか、遠慮気味に車内に乗り込もうとはされなかったが『ウェイク』には興味津々の様子だった。

試乗車はG“SA” 。『タント』より全高(ルーフ)を85mm高くしただけのクルマ…ではない。着座位置も62mm高いそうで、なるほど運転席の見晴らし、高さの感覚は、まさに『ノア』『ヴォクシー』並。昔、2代目『ミラ』が当時の『クラウン』同等の目線の高さを確保し安心感をモノにしていたが、同様の“クラスレス感覚”がまず印象的だ。

スタイルもいい。メッキグリルなどデコレーションがやや見えにくくしているが、素のフォルムはカタマリ感がありスマートで、小粋に乗りこなせる道具の雰囲気。どこかの宅配業者が一括導入してプロユースで路上を走らせてもカッコいいのでは? とも思える。

室内は乗用+αの機能性が保証されている。前後シート(とくに座面)は十分なサイズとクッションの厚みだ。ラゲッジスペースまわりはアクセサリーの利用で多用途に使いこなせ、2WD車ならラゲッジスペース床下の90リットルのサブトランクも有効だ。

アイドリングストップも効かせながら、ターボ車だけに走りも十分な性能。前述のとおり『タント』より座面の高さは意識するも、クルマ自身の低重心感、足回りの安定感が実感できる走りにまとめられている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る