ホンダが12月22日に発売した新型軽乗用車『N-BOXスラッシュ』は、ベースとなるN-BOXよりも車高を110mm下げるとともに、ルーフラインを後方に向かって絞り込んだデザインが特徴になっている。
その一方でN-BOXではスライド式だったリアドアは、ヒンジタイプが採用されている。N-BOXスラッシュの開発責任者を務める本田技術研究所の浅木泰昭執行役員は「スライドドアだと頭から乗り込むための高さが必要になる。ルーフを低くして高さが無くなるとお尻から乗り込むようになるから、ヒンジドアの方が乗りやすくなる。車高を低くしてスライドドアにすると、ヒンジドアよりむしろ使いにくくなる」と明かす。
さらに「ヒンジドアにすることで車が軽くなった分を、シートアレンジやオーディオなど他の部分にどっとお金もウェイトをつぎ込むことができた。それで(N-BOXとは)違う世界観を出した」とも話していた。
N-BOXスラッシュは後席にスライド機構を搭載したほか、本格的な重低音・高音質を再現する新開発のサウンドマッピングシステムを新たに採用しているのが、N-BOXとは異なる。
またN-BOXとの外観の違いについて「ドアとルーフは専用だが、それ以外はフェンダー、ボンネット、バンパーが共通。見えない所も含めてかなりN-BOXと共通している」としている。