【IIHS衝突安全】トヨタの12車種、「2015トップセーフティピック」に指定…自動車メーカー最多

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トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は12月23日、トヨタ、レクサス、サイオンの合計12車種が、米国IIHS(道路安全保険協会)から、「2015トップセーフティピック」に指定されたと発表した。12車種の指定は、自動車メーカーで最多となる。

「2015トップセーフティピック」は、IIHSが衝突テストを実施したモデルの中で、優れた結果を残した車に与えられる賞。トヨタは『アバロン』『RAV4』、サイオンは『FR-S』(日本名:トヨタ『86』)と『tC』の合計4車種が、この賞を受賞した。

また、IIHSは最も安全性が高い車種に、「2015トップセーフティピック+」の称号を付与。これには、トヨタ『プリウス』『カムリ』『プリウスα』『ハイランダー』『シエナ』、レクサス『CT』『RC』『NX』の合計8車種が指定された。

2015トップセーフティピック+に選ばれるための条件は、通常の前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hの各衝突テスト、追突時のむち打ち確認テスト、横転を想定したルーフ強度テストに加えて、「スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の前面オフセット衝突テストで、優秀な結果を残す必要がある。

スモールオーバーラップテストは、フロント部分の運転席側の4分の1が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。対向車がセンターラインを超えてきて衝突した場合など、実際の衝突事故に、より近づけるための追加テスト。IIHSは総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック+」に指定し、従来の「トップセーフティピック」以上に、高い衝突安全性能を認めている。

さらに、2013年9月から開始された前面衝突予防性能を評価する新試験プログラムの結果も、トップセーフティピック+の条件に。前面衝突予防システムをオプション/標準装備する車種に関して、自動ブレーキ機能の有無や自動ブレーキの検証テストを行ったうえで、衝突回避性能を、上から「スーペリア」、「アドバンスド」、「ベーシック」の3段階で評価する。

このテストでは、先行自動車のリア部分に見たてた静止目標に向かって、IIHSのエンジニアが20km/hおよび40km/hで車両を走らせ、自動ブレーキによる減速性能を検証する。最高評価の「スーペリア」を獲得するには、自動ブレーキ試験で4‐5ポイント、前面衝突警報付車両への1ポイントの加算を含め、総合5ポイント以上(最高6ポイント)が必要とされる。

2015トップセーフティピック+が8車種、2015トップセーフティピックが4車種の合計12車種は、今年のIIHSの発表において、トヨタが自動車メーカーで最多。北米トヨタの品質担当、Dino Triantafyllos氏は、「トヨタは顧客の安全を重視。IIHSがトヨタ車の安全性を認めたことに喜んでいる」とコメントしている。

《森脇稔》

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