横浜ゴムの空気式防舷材、全サイズが最新の国際規格認証を取得

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2船体間荷役作業で使われる空気式防舷材
2船体間荷役作業で使われる空気式防舷材 全 2 枚 拡大写真

横浜ゴムは、空気式防舷材の国際規格ISO17357-1:2014の全サイズで認証を取得したと発表した。同規格に基づく生産を順次開始する。

空気式防舷材は、内部に空気を内包したゴム製の緩衝材で、船と船、船と岸壁の間に浮かせて使用する。洋上で原油やLPGなどを移送する2船体間荷役時に使用するが、世界的な資源開発の活発化に伴い需要が伸びている。

ISO17357-1:2014は、高圧空気式防舷材の材料や寸法、性能などを規定したもので、ISO17357:2002をベースに2014年1月に発行された規格。ISO17357は2002年、横浜ゴムの空気式防舷材の仕様、性能を基準として制定された。

原油の2船体間荷役は、原油流出など重大な事故につながるおそれがあるため、空気式防舷材には厳しい安全性が求められる。横浜ゴムの空気式防舷材は耐久性や強度など品質面で高い評価を得ていたことから、国際標準に採用されてきた。

品質と性能の低下防止、荷役の安全性向上を目的に発行した新規格は、防舷材の性能に大きく影響する補強材(タイヤコード)の指定、開口部である金具サイズの規定、プロトタイプ認証の10年更新の義務化を定めている。

横浜ゴムは現在、空気式防舷材を国内で生産しているが、インドネシア・バタム島に建設している、海洋商品の新工場が2015年下期に稼働した後は、新工場でも生産する予定。

《レスポンス編集部》

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