【アウディ S1 試乗】コンパクトながら“技術の極み”を垣間見せる…藤島知子

試乗記 輸入車
アウディ S1
アウディ S1 全 12 枚 拡大写真

「コンパクトなモデル=クラス相応」という概念で捉えると、アウディ『S1』の突き詰めたクルマ作りは他メーカーのモデルでは感じたことがなかった“技術の極み”を垣間見せてくれた衝撃作だ。

【画像全12枚】

ベースとされた『A1』とは一線を画し、S1ではリヤサスペンションの形式をトーションビーム式から4リンク式に変更。さらに、アウディの殆どのモデルにはSトロニックと呼ばれる2ペダル式のデュアルクラッチトランスミッションが組み合わされるのに対し、S1には敢えて6速MTを搭載してきた。

231馬力を発生する2リットルの直噴ターボエンジンは、アウディ自慢のクワトロシステムを介してどこまでも滑らかに、そして、緻密にその動力を路面に伝えていく。ハイスペックな仕様というと、エンジンの重量などで回答性が悪くなったり、軽快さを損なうことがあったりするが、S1は抜群の操縦安定性を発揮。ドライバーはハンドルやペダルのわずかな操作を介して、クルマと密に対話を楽しむことができる。

最近のアウディというと、技術一辺倒で無機質なイメージを与えていたが、S1は人間の感性を刺激しながらも、あくまでも人の能力の延長線上に技術が息づいていると感じられたのが嬉しかった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに挑戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参加している。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得した経験をもつ。現在はクルマの楽しさを多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、WEB媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線の両方向から、カーライフ全般をサポートしている。COTYの選考基準は、クルマと共に過ごす日常において、気持ちを豊かにしてくれるクルマかどうかに焦点を当てる。

《藤島知子》

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