違法賭博容疑者を弁護、ザヒド内務相の行動が物議 マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

米国連邦捜査局(FBI)が違法賭博容疑で逮捕したマレーシア国籍のポール・プア・ウィセン容疑者(50)について、同容疑者と関係が深いとされるアハマド・ザヒド・ハミディ内務相が同容疑者を弁護する書簡をFBI幹部に送っていたことが分かり物議を醸している。

プア容疑者はプロのポーカー師で、昨年7月にラスベガスのシーザーパレス・ホテルで息子のダレン氏ら7人と共にサッカー・ワールドカップの賭博を違法に行なっていたとして逮捕された。プア氏は6月にもマカオで違法スポーツ賭博で逮捕されたが、サンマリノ共和国発行の外交旅券を持っていたため逮捕を免れ米国に潜入していた。FBIはプア容疑者が香港の犯罪組織「14k三合会」の有力メンバーだとみて捜査を進めていた。

ザヒド氏は12月18日付けの書簡で、プア容疑者が永らくマレーシア政府を支援してきたとした上で同氏の帰国を待ち望んでいると強調。同容疑者は「14k」のメンバーではないと弁護し、起訴を見送るように依頼したとされる。

ザヒド氏が所属する与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)の弁護士は、プア容疑者の弁護団に頼まれてザヒド氏が書簡を出したが、プア容疑者が無実だなどとは書いていないと否定した。この文書に関しプア容疑者の弁護団は、マレーシア政府からクレームが上がったために裁判所への提出を取り止めたとしている。

《伊藤 祐介》

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