【CES15】Bluetoothを内蔵したスノボのバインディング…滑りをデータで分析

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スマホ連携スポーツ用品ブランド「XON」が第1弾「SNOW-1」発表
スマホ連携スポーツ用品ブランド「XON」が第1弾「SNOW-1」発表 全 5 枚 拡大写真

ネット接続型家電の企画・開発を手掛けるCerevoは、新たに立ち上げたスマート・スポーツ用品のブランド「XON(エクスオン)」の第1弾として、スノーボード・バインディング「SNOW-1(スノウ ワン)」を開発したと発表した。年内の市場投入を予定している。

製品はCES15で展示を行なっている。

SNOW-1は、Bluetooth4.0 LE通信モジュールと各種センサーを搭載したスノーボード・バインディング。SNOW-1を装着中に計測したデータは、Bluetooth連携したスマートフォンへリアルタイムで転送され、自分の滑りを分析できる。

xon_img_006_640荷重センサーが、左右それぞれの足元に4カ所、合計8カ所に実装されている。これにより装着したスノーボーダーの荷重の掛け具合や重心位置を計測する。さらにスノーボードに装着する前後2箇所の曲げセンサーでスノーボードの部位別しなりを検知。これらのデータをリアルタイムに確認しながら練習することで、スノーボードのさまざまなテクニックを習得、上達へと導く。

xon_img_002_640測定したデータはスマートフォンで撮影した動画と合わせて表示することも可能。GPSの取得データを利用して滑走軌跡を確認することもできる。測定結果を動画と一緒に確認することで、自分の滑走をより客観的に確認することで、技術習得につなげるという。各種情報はスマートフォンでグラフィカルに表示、初級者や中級者も画面を見るだけで自分の滑りを簡単に把握することができる。

xon_img_008_640SNOW-1のつまさきとかかと部分には100m以上離れた位置からも確認できる超高輝度LEDを搭載。スノーボーダーの動きに合わせてLEDが光り、ライディングを華やかに演出する。また、一定の荷重状態やしなり状態となった時にLEDを光らせる設定が可能なため、滑りながらフォームを改善するためのインジケーターとして使うことができる。

スノーボードが一般的に楽しまれるようになって40年近くが経つ。この競技を楽しむにあたり、用品の素材や形状の進化はあるものの、スノーボードにおいて最も重要である「どうすれば上達するか」という点については大きな変化がなかったと、同社では分析している。そこで、家電メーカーがスノーボード体験を改革するにはどうすればよいか、という観点から企画がスタートした。Cerevoが持つ豊富なIoT開発ノウハウを注ぎ込んだ結果、製品が完成した。

スノーボードの上達において重要なのは重心や荷重のかけ方、スノーボードのしなりといった情報だが、こうした情報は中級者や上級者にとっても定量的に把握することが簡単ではない。動画を撮影すれば滑走姿勢は確認できるが、荷重の掛け方や重心の取り方をデータとして取得することは難しく、これまでのスノーボードでは感覚に頼った練習をせざるを得なかった。

SNOW-1は、こうしたスノーボード上達のための根本的な課題を解決するため、各種電気センサーと通信モジュールを内蔵した新たなスポーツ用品という位置づけ。ターンを切った瞬間に、自分の体からスノーボードへどのように力が伝わり、どのようにしなっているのか。右ターンと左ターンでどのように力のかけ方が異なっているのか。感覚的な情報を各種センサーで取得することで定量的かつリアルタイムに把握し上達につなげることが可能となり、SNOW-1がいままでにない新しいスノーボード体験を提供するという。

仕様(開発中のため、製品では仕様が異なる場合がある)
・Bluetooth 4.0(Low Energy)
・3軸加速度センサー
・曲げセンサ ×2
・荷重センサ 左右足下に4箇所(計8)
・超高輝度LED 左右それぞれに2箇所(計4)
・販売価格 400~600ドル程度を予定

【CES15】技術習得にデータ活用…スマートスポーツ用品「XON」の第1弾はスノーボード

《編集部@CycleStyle》

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