1月6日、ダカールラリーはアルゼンチンのサン・フアンからチレシトの間で競技を行った。前半戦のアルゼンチンステージはこの日が最後となる。
アンデス山麓の東側エリアを北上するルートは例年使われ、今回は2輪と4輪・トラック部門のSSが完全に別の場所に設定された。2輪は終盤に砂丘越えも盛り込まれたのに対し4輪・トラックはサン・フアン郊外の山間地や枯れ川の底などが舞台の284kmで、後半にはフェシュフェシュも登場。ゴール後は232kmの移動区間でチレシトのビバークに到達した。
2台の日野『レンジャー』で参戦している日野チームスガワラは、この日も快調に走行。前日のサン・フアンへの行程中に跳ね石でラジエターを破損するトラブルに見舞われた2号車菅原照仁/杉浦博之組はラジエター交換などの対応によって万全の状況に復帰し、SSをトラック部門総合24位/排気量10リットル未満クラス1位の成績で気を吐いた。
菅原照仁は「これまでのクルマに比べて今日のコースで30分は速くなっている。本当はもっとプッシュ出来るが、耐久性の面で心配なので。明日のコピアポは難しいコースかもしれない」と語った。
また、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も総合33位/クラス2位で無事ゴール。この結果によりこの日までの累積順位は2号車が総合31位/クラス1位、1号車が同じく総合35位/クラス2位となった。
菅原義正は、「今日は一日中悪い道を行かされて疲れた。でもサスペンションが良くなったので乗り心地はそれほど厳しくない。順調そのもの」と語っている。
ラリーは7日、早朝にチレシトを出発。594kmの移動区間でアンデス山脈を越え、アルゼンチンからチリへ入国する。その後174kmの競技を行い、アタカマ砂漠の中心にあるコピアポのビバークへ向かう。長い一日となりそうだ。