【東京オートサロン15】佐藤琢磨「インディ500優勝が最大の目標」…ブリヂストンブースのトークショーで宣言

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東京オートサロン2015 ブリヂストンブース佐藤琢磨トークショーの様子
東京オートサロン2015 ブリヂストンブース佐藤琢磨トークショーの様子 全 11 枚 拡大写真

千葉県の幕張メッセで開催されている「東京オートサロン2015」。そのブリヂストンブースにレーシングドライバーの佐藤琢磨が登場しトークショーに出演した。

これはピストン西沢氏がパーソナリティーを務めるJ-WAVEのラジオ番組「BRIGESTONE DRIVE TO THE FUTURE」の公開収録として行なわれたが、事前に情報が公開されていたこともあり、開演前から多くの琢磨ファンが集結。さらに現地でトークショー開催を知った来場者も多数詰めかけ、ブリヂストンブースから溢れそうになるくらいの人だかりとなった。普段は多忙なスケジュールの琢磨だが、疲れ一つ見せず笑顔で登場。会場からも拍手が沸き起こった。

2002年にF1デビューを果たし2004年には日本人2人目となる初表彰台を経験した琢磨だが、2010年に活躍の場をアメリカに移しインディに挑戦。今年で早くも参戦6年目を迎え、シーズン途中で100戦目を迎え、すっかりインディドライバーとして定着してきた。やはりヨーロッパとアメリカではレースの考え方や環境なども違い、最初は戸惑いもあったという。

「最初の1年は難しかったですね。特にヨーロッパなどF1が行われるサーキットは鏡のように綺麗で、市街地コースのモナコでも毎年舗装し直されているんです。それに対してアメリカの特にストリートサーキットは、本当に公道そのままで穴が空いているところもあれば、コンクリートの継ぎ接ぎもたくさんあるコース。でも、そこを当たり前のように走ってレースをするのがインディカーですし、少々の路面の段差などでも壊れないくらい車体が頑丈にできています」。

参戦初年度は苦労も多かったが、次第に順位が上位になりポールポジションや表彰台も経験。その後、一番勝利に近づいたのが2012年のインディ500最終ラップだった。

2位を走っていた琢磨はトップを走るダリオ・フランキッティを抜こうとターン1でインに飛び込むがバランスを崩しスピン。あと一歩というところで勝利を逃した。

これについて琢磨は「あのまま2位だったら賞金1億5千万円ぐらいもらえたけど、やっぱり順位関係なく前にいるライバルに負けるのが一番悔しいから、なんとしても勝ちたかった。ダリオのイン側に入ったまでは良かったけど、彼も負けたくないから牽制してきて、ぶつからないようにマシンをコントロールしたけど、最後はスペースがなくて内側の白線に乗ってスピンしてしまった」と当時のことを思い出しながら、若干悔しそうにコメント。また当時のスピンした時の状況についても集まって観客に分かりやすく丁寧に語ってくれた。

約1時間近くノンストップで続いたトークショーだったが、琢磨は終始軽快なトークを披露。会場の観客も最後まで興味津々に聞き入っていた。

改めて最後に2015年の抱負について聞かれると「やっぱりインディ500優勝! これを最大目標として今年もやっていきたい」と宣言してくれた。

2月には再びアメリカに戻り準備を進めていくという琢磨。今年はチームもフルシーズンで2台体制となり、盤石に近い体制で開幕を迎えることができる。インディ500のみならず、シーズンを通しても彼の活躍から目が離せない1年になりそうだ。

《吉田 知弘》

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