【東京オートサロン15】エーモン工業、創業から続く「クルマいじりをもっと楽しく」の精神

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エーモン工業ブース(東京オートサロン15)
エーモン工業ブース(東京オートサロン15) 全 16 枚 拡大写真

愛車の電装品をいじる際、エーモン工業の製品を利用したことがある人は多いのではないだろうか。同社の創業は1964年。東京オートサロン15では50年に渡る同社の歴史を紹介。創業者が所持していたダットサン・ブルーバードを展示し、当時の風景を再現したコーナーを設置した。会場では「懐かしい!」といった声が聞かれたり、「これ何のクルマ?」と両親に尋ねる子供の姿も見られた。

創業当時は広畑産業という名前でスタートしたエーモン工業。当時から一貫して変わらないのは「クルマいじりをもっと楽しく」の精神だ。展示では「CAR NAME」という英字のエンブレムセットが展示され、営業部 マーケティング課の山本悟氏によると「当時クルマに乗る人の多くはアマチュア無線をやっていて、ハムコードを車体に書く人が多かった。自動車向けとしては初めての商材で、当時はガソリンスタンドで売っていた」と説明してくれた。

また、量販店などに置いてあるエーモンおなじみのD.I.Yのハウツー冊子。このスタートも古く、「マイカー手入百科」という名で1979年にスタート。ブースにはスタート当時の冊子が展示されていた。

ショー当日は、車内の好きな位置にUSBポートを増設できる新製品とそのアクセサリー、防音材と吸音材を組み合わせロードノイズを低減させるコイルマットなどを展示。さらに、LEDの点灯パターンやカラーをスマートフォンから任意で調整できるデバイスを参考出品した。山本氏によると6月までには商品化し、今後はお気に入りの点滅パターンを友人同士で共有できるサービスも検討しているという。

近年の自動車は“ブラックボックス化”したハイテク機器となっている。昔ほど一般の人がいじるのは難しく、この先どのようなクルマが主流になるかわからない。創業50年を迎え次の50年はどうなるか、前出の山本氏に聞いた。

「当社の創業者はクルマいじりが大好きで、自分でやれることをお客様にもやってもらいたいという思いで事業がスタートした。これから先どんどんクルマが変わっていくが、クルマを自分で触るカスタムの楽しさは変わらない。時代には対応しながらも“お客様にクルマいじりを楽しんでもらいたい”という気持ちを持ち続けていきたい」(山本氏)。

《橋本 隆志》

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