インド自動車工業会は2015年1月9日、インド国内の2014年12月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、26万0025台。前年同月比は12%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
メーカー別では、インド市場で3割を超えるトップシェアを握るスズキのインド子会社、マルチスズキが2014年12月、インド国内で9万8109台を販売。前年同月比は13.3%増と、8か月連続で増加した。
車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『セレリオ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、合計で8万1564台を販売。前年同月比は11.5%増と、8か月連続のプラス。SUVやMPVなどのユーティリティビークルセグメントでは、新型コンパクトMPVの『エルティガ』を2012年4月に投入。2014年12月はセグメント合計で5774台を販売。前年同月比は12.2%増と、3か月ぶりに増加する。
また、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が発表した2014年12月のインド新車販売台数は、1万3628台(輸出を含む)。前年同月比は8%増と、2か月連続で前年実績を上回った。12月実績の1万3628台の内訳は、インド国内販売分が1万1740台で、前年同月比は10.3%増と、2か月連続で増加。主力車の『エティオス』と『エティオス・リーバ』に初の大幅改良を実施。その効果が表れた。
ホンダのインドにおける四輪車生産販売会社、ホンダカーズインディアリミテッドが公表した2014年12月のインド新車販売台数は、1万4428台。前年同月比は163%増と、2桁の大幅増を維持する。モデルチェンジを受けたばかりの新型『シティ』が6012台と回復。新型コンパクトカーの『アメイズ』も、5176台と売れた。新型『モビリオ』も2098台と引き続き、良好な立ち上がり。
インドでは2014年5月、モディ新政権が発足。7月末で期限切れを迎えた物品税の減税を、2014年末まで延長した。そのため、12月は駆け込み需要が発生し、新車販売が好調だった。