【ダカール15】日野2号車がSS29位、1号車42位で粛々とクリア…第11ステージ

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1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組
1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組 全 8 枚 拡大写真

ダカールラリー2015もいよいよ終盤戦。15日はアルゼンチンのサルタ~テルマス・デ・リオ・オンド間で194kmの競技が行われた。

サルタから184kmの移動区間で南下したあと、サン・ミゲル・ドゥ・トゥクマン周辺の山間地に設定されたSS(スペシャルステージ)は全くの新コース。グラベルのピストの一本道でハイスピードやワインディングの組み合わせだったが、日野チームスガワラの2台の日野『レンジャー』はこのステージを粛々とクリアした。

2号車菅原照仁/杉浦博之組は先行車に追いつきながら道が狭くて追い越すことが出来ず、100kmにわたって追従した結果、トラック部門29位/排気量10リットル未満首位でゴールした。

菅原照仁は「今日はエンジン制御の特性を調整してもらって応答性が向上。気持ち良く走れました。SSは堅い道の一般道にハイスピードのピスト、ちょっとフェシュフェシュ(パウダー状の細かい砂が堆積した地面)といった感じでしたが、観客が多すぎて競技にはあまり適していないように思いました」と振り返った。

1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も終盤のフェシュフェシュで先行車がスタックしていてタイムロス。総合42位/クラス5位の成績でゴールした。

菅原義正は「ハイスピードの区間では時速140kmまで出ましたが、ゴール手前20kmでフェシュフェシュに埋まった先行車を別の車両が引っ張り出しているところに遭遇。おそらく20分くらいはロスしたと思います」と語った。

今回の結果により累積順位は2号車が総合17位で変わらず、1号車は31位と1ポジション上がった。10リットル未満クラス1・2位のポジションはキープしている。

今大会に向けて吸排気系中心の改良によって出力を向上させたA09C型エンジンを2台に搭載するとともに、トルクロッド、ヘルパーコイルスプリング付ロングテーパーリーフスプリングによる改良型前後サスペンションを採用した日野レンジャー。これまで大型クラスの強豪勢を向うに善戦を続けてきた。車両や乗員に疲れが見え始める終盤戦はさらに順位を上げるチャンスだが、日野チームにとってもミスなく無事にゴールを目指すための正念場となる。有名なサーキット場に設営されたテルマス・デ・リオ・オンドのビバークに到着した乗員とスタッフは改めて残り2日間の健闘を誓い合っていた。

16日は当地からロサリオへの行程で298kmの競技が行われる。SS前後の移動区間を含めると1024kmという長丁場で集中力が問われるステージとなりそうだ。

《成瀬雄太@DAYS》

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