富士重吉永社長、国内販売「力強さにかけている」…15年は2年連続のマイナス計画
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富士重が同日発表した2015年の世界販売計画では、主力の北米を中心に海外で引き続き伸ばし前年比2.9%増の94万台と、4年連続の過去最高更新を見込んでいる。その一方で日本国内は同8.0%減の15万6000台と2年連続の前年割れの計画を立てている。
富士重は14年の半ばから後半にかけて『レヴォーグ』、『WRX』、『レガシィ』の新型車を国内市場に相次いで投入したが、営業を担当する日月丈志取締役兼専務執行役員は「それに比べると今年は大きなフルモデルチェンジがなく厳しい」とみる。
さらに日月専務は「レガシィは通年で寄与する形で台数は増えるものの、やはり一番高い車種なのでトータルでみると『インプレッサ』や『フォレスター』といった既存モデルの減少を補いきれない。またレヴォーグも発売当初は月販5000台を超えていたが、足元では2000台くらいに落ち着いてきている。国内の需要全体がそれほど伸びる状態にない中で、それを打ち返して伸ばすというのは非常に難しい」と分析する。
富士重は15年の北米販売計画を58万5000台に設定、20年の目標としていた60万台をほぼ射程圏内にとらえる。その一方で国内は減速傾向が続き、明暗を分ける格好だ。
《小松哲也》