【MINI ペースマン 試乗】クーパーD、パワフルではないが必要十分…松下宏

試乗記 輸入車
ミニペースマン
ミニペースマン 全 10 枚 拡大写真

MINI『ペースマン』にディーゼル車が追加された。クロスオーバーにはパワフルな仕様と標準仕様の2機種のディーゼルが搭載されたが、ペースマンに搭載されたのはパワーを抑えた標準仕様のみで、グレード名も「クーパーSD」ではなく「クーパーDペースマン」になる。

【画像全10枚】

直列4気筒2.0リッターのディーゼルはBMW『3シリーズ』用のものがベース。クーパーDペースマン用のエンジンは性能を抑えた設定で、動力性能は82kW/270Nmとされている。ガソリンエンジンでいえば、パワーは1.5リットル級で、トルクは2.8リットル級の実力である。

今回の試乗では「クーパーSDクロスオーバー」に乗った後でクーパーDペースマンに乗ったので、加速感にやや物足りなさを感じた部分もあるが、性能的には必要十分なものがあった。

低速域での厚いトルクはディーゼルならではのもので、市街地などではフレキシブルな実力を発揮する。踏み込んだときの加速の伸びにはクーパーSDとの違いが感じられるものの、そこまでパワフルな走りを必要とするシーンはそう多くはないはずだ。

相変わらずかなり硬めの足回りながら、それなりにロールも許容するようになった印象があるのが最近のミニで、試乗したペースマンもその例に漏れなかった。特有のゴーカート感覚を残しながらもやや乗り心地が向上していた。

気になったのは振動や騒音で、アイドリングから低速で走るときには相当ににぎやかな感じになる。日本人とヨーロッパ人では騒音に対する感覚に違いがあるためのようだが、もう少し静かなクルマであってほしいと思う。

車両価格はガソリンのクーパーペースマンに比べて20万円高の341万円の設定。ディーゼル車には補助金が支給されるので実質的な価格差はグンと縮小する。またハイオクと軽油の価格差を考えると、価格差分くらいは簡単に元がとれる。クーパーDペースマンは有力な選択肢になると思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

《松下宏》

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