日本SF界の先駆…「8マン」「幻魔大戦」の平井和正氏が死去

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SF小説やマンガ原作などで活躍した作家・平井和正氏が2015年1月17日に逝去した。平井氏はかねてより病気療養中だった。
平井和正氏は、1938年神奈川県横須賀市生まれ。「ウルフガイ」シリーズ、「幻魔大戦」シリーズなど数々の傑作、ヒット作を世に送り出してきた。国内を代表するSF作家として知られてきた。またマンガ原作者としても、『8マン』『エリート』(共に作画は桑田次郎)などの名作がある。

作家としてキャリアは、中央大学法学部在学中に執筆した『殺人地帯』に始まる。「S-Fマガジン」(早川書房)主催のコンテストで、同作が奨励賞を受賞したのをきっかけに作家デビューをした。当初よりSF作品を中心に活動を始めた。
平井和正の名前を一躍高めたのは、1963年にマンガ原作を担当した『8マン』である。大ヒットになったマンガは、その後自らがシナリオライターチーフを務め、何人ものSF作家が参加するかたちでテレビアニメ化された。これも大きなヒットになり、初期のテレビアニメの代表作となっている。

アニメ分野での活躍は、『幻魔大戦』も忘れることの出来ないひとつである。1983年に角川映画で大作劇場アニメとして製作された。監督にりん たろう氏、キャラクターデザインに大友克洋氏、制作にマッドハウスなど日本を代表する劇場アニメである。
小説は1979年に刊行開始、シリーズは累計2000万部を超えるベストセラーとなっている。1969年に『狼男だよ』でスタートした「ウルフガイシリーズ」と並ぶ代表作である。

平井和正氏が死去、76歳。「8マン」「幻魔大戦」「ウルフガイ」シリーズなど残す

《animeanime》

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