セミトレーラー連結車の駆動軸重を11.5トンに規制緩和へ

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セミトレーラーの駆動軸重を11.5トンに緩和へ
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国土交通省は、セミトレーラーの駆動軸重の制限を10トンから11.5トンに緩和する。物流の効率化や国際競争力を確保するのが狙いで、関係法令の改正に向けて一般から意見を募集する。

道路の老朽化対策は喫緊の課題で、道路の維持・修繕をより適切に実施していく必要がある一方で、道路の劣化に与える影響が大きい大型車両の通行適正化を図っていくことが重要視されている。

国などが実施した実験結果によると、軸重20トン車が道路橋の劣化に与える影響は、軸重10トン車の約4000台に相当する。また、重量を違法に超過した大型車両は、全走行車両の0.3%だが、道路橋の劣化の約9割以上を引き起こしているとされている。

国交省では、これらに対応するため、悪質な違反者に対して厳罰化の措置を実施しているが、一方で、大部分を占める道路の適正利用者に対しては、物流の効率化や国際競争力の確保の観点から、通行許可基準を緩和する。

具体的には、国際海上コンテナ輸送車両にのみ許可されていた駆動軸重11.5トンを、現行10トンに制限されているバン型などセミトレーラー連結車にも同等の緩和を実施する。

また、45フィートコンテナなどの輸送における車両長の許可基準を17メートルから18メートルに見直す。通行許可を審査する際も、リアオーバーハングや交差角を考慮した上で審査条件を緩和する。

国交省では、これら基準緩和について一般から意見を募集し、関係法令を改正して4~5月にかけて施行する計画。

《レスポンス編集部》

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