ガンダム透視図が表紙…「美術手帖」異例のロボット大特集100ページ

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「美術手帖」最新号でロボットデザイン特集 アニメやメカニックデザイナーにフォーカス
「美術手帖」最新号でロボットデザイン特集 アニメやメカニックデザイナーにフォーカス 全 5 枚 拡大写真

現代美術の評論・解説、情報で知られる雑誌「美術手帖」が、2015年1月17日の2月号でロボットデザンの巻頭特集を組んでいる。100ページ以上もの誌面を割き、表紙は『機動戦士ガンダム』のRX-78と、美術誌としては異例のロボット総力特集になった。
なかでも大きく扱われているのはアニメである。メイカデザイナーへのインタビューやロボットアニメ史とデザイン、アニメーターの仕事など多角的に解説・分析されている。

アニメファンにうれしいのは、登場するメカデザイナーの数の多さだろう。大河原邦男氏と宮武一貴氏はロングインタビュー、さらに河森正治氏、明貴美加氏、安田朗氏、海老川兼武氏のインタビューも掲載する。さらに永野護氏、村上克司氏、出渕裕氏…を代表作と伴に紹介する。作品もガンダム、マクロス、マジンガーZ、エヴァンゲリオンをはじめ、大量に掲載する。
氷川竜介氏による「日本ロボットアニメ史におけるデザインの変遷」、藤津亮太氏の「アニメーターたちの仕事」などは、ロボットデザインとアニメのつながりを示すのに十分だ。サンライズ宮河社長に聞く「ロボットアニメのビジネスモデル」、CG技術とアニメなど、さらにロボット開発の最前線なども興味深い。

アニメにはテレビシリーズ『鉄腕アトム』以来、数々のロボットが登場してきた。そうしたロボットのデザインや可能性が工学分野に大きな影響与えてきたとの指摘は多い。
「美術手帖」での特集は、それは現代思想の一翼を担う現代アートでも同様なのだろうか?一方で特集は全体にロボットデザインの歴史や作り手の紹介に重きが置かれており、アートとロボット、アニメとの関連に踏み込んだものは少なく、そこを期待するとやや物足りなさを感じるかもしれない。
しかし、むしろアニメファンやポップカルチャーのファンには取りつきやすい。“現代美術”というジャンルに臆することなく、手に取って楽しんでみたい。

美術手帖 http://www.bijutsu.co.jp/bt/

『美術手帖』2月号 
1月17日発売
定価 1600円+税  発行元 美術出版社

「美術手帖」最新号でロボットデザイン特集 アニメやメカニックデザイナーにフォーカス

《animeanime》

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