防衛省は、2015年度予算案で、ティルト・ローター機「V-22オスプレイ」5機分の取得費用516億円を計上した。
輸送ヘリコプター「CH-47JA」の輸送能力を巡航速度や航続距離などの観点から補完・強化するティルト・ローター機を整備し、水陸両用作戦における部隊の展開能力を強化するのが目的。
また、海上から島嶼などに部隊を上陸させるため、海上機動性と防護性に優れる水陸両用車「AAV7」を30台整備する費用203億円も計上した。同時に、水陸両用戦での輸送能力を強化するため、海上自衛隊の「おおすみ」型輸送艦を改修、水陸両用車が通過する艦尾門扉の開閉機構を設ける。
一方、ティルト・ローター機の拠点整備や、水陸両用車部隊の拠点整備、水陸機動団関連施設を整備するため、用地取得経費と調査費用として179億円も計上した。