【オートモーティブワールド15】住友ベークライト、航空機の内装部品で世界制覇を目指す

自動車 ビジネス 企業動向
住友ベークライトが手がける航空機内装部品の一例
住友ベークライトが手がける航空機内装部品の一例 全 2 枚 拡大写真

プラスチックのパイオニア、住友ベークライトは今回の「オートモーティブワールド2015」に航空機の内装部品を展示。この分野で世界制覇を目指すという。

【画像全2枚】

そのきっかけになったのが、昨年4月に行った米国ヴォーベル社の買収だ。同社は世界で初めてプラスチック部品をボーイング社に納入した会社で、文字通り航空機内装樹脂部品のパイオニア的存在。それ以降もボーイング社の民間航空機すべてのプラットフォームに多くの成型部品やアッセンブリー部材を供給している。世界でも数少ないFAA(米国連邦航空局)の認定を受けた企業で、しかも、その認定を得るのに10年~20年もかかるそうだ。

「この買収で航空機事業の切符を買ったことになり、航空機の内装部品をほとんどすべて手がけられるようになった。しかも、このビジネスは改修などメンテナンスもあり、その部分が非常に大きなビジネスになっている。これからは自動車向けの材料も航空機向けに展開していきたい」と同社関係者は話す。

いずれにしても、住友ベークライトはヴォーベル社の買収によって、原料・素材から成型加工、塗装そしてアッセンブリーという幅広いソリューションを提供できる、世界でも類のない会社になった。これから世界に向けて大攻勢をかけていく方針で、まずは2月にハンブルグ(ドイツ)で行われる展示会で同社の製品を売り込んでいくそうだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  4. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  5. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る