米国新車販売、フォード Fシリーズ が33年連続で首位…2014年

自動車 ビジネス 海外マーケット
フォード F-150
フォード F-150 全 6 枚 拡大写真

2014年の新車販売が、前年比5.9%増の1652万2000台となり、5年連続で前年実績を上回った米国。車名別の上位10モデルが明らかになり、フォードモーターのフォード『Fシリーズ』が、33年連続で首位となった。

このランキングは、各社の発表したデータを元に作成したもの。米国では乗用車とライトトラック(ピックアップトラック/SUV/ミニバン)という2つのカテゴリーがあるが、その両カテゴリーを合わせて、ベスト10を集計した。

2014年の米国ベストセラー、10モデルは以下の通り。( )内は対前年比

1:フォード Fシリーズ 75万3851台(1.3%減)
2:シボレー・シルバラード 52万9755台(10.3%増)
3:ラム・ピックアップ 43万9789台(23.6%増)
4:トヨタ・カムリ 42万8606台(4.9%増)
5:ホンダ・アコード 38万8374台(5.9%増)
6:トヨタ・カローラ 33万9498台(12.3%増)
7:日産・アルティマ 33万5644台(4.7%増)
8:ホンダ・CR-V 33 万5019台(10.2%増)
9:ホンダ・シビック 32万5981台(3%減)
10:フォード・フュージョン30万6860台(3.9%増)

フォードモーターの大型ピックアップトラック、Fシリーズが33年連続で第1位。ピックアップトラック部門では、38年連続でナンバーワンという強さを発揮した。同車は「F-150」「F-250」「F-350」など多彩なバリエーションを誇るだけに、ナンバーワンは当然の結果ともいえる。それでも、2位のGMのシボレー『シルバラード』に、22万台以上の差をつけての首位は、まさに貫禄。

乗用車で最も販売台数が多かったのは、4位のトヨタ『カムリ』。ただし順位は、2013年の3位から4位に後退した。前年比は2013年の0.9%増から、2014年は4.9%増に。大幅改良モデル投入の効果が出た。

同様に、5位のホンダ『アコード』も、2013年の4位から順位を落とす。前年比は2013年の10.5%増から、2014年は5.9%増に鈍化。2013年に6位のホンダ『シビック』は、2014年は9位に後退。前年比は、2013年の5.7%増から、2014年は3%減とマイナスに。

一方、2位のGMのシボレー シルバラード、3位のクライスラーグループの『ラム』(2013年の5位から上昇)と、米国ビッグ2の主力フルサイズピックアップトラックは、いずれも2桁の伸びと好調。首位のフォードFシリーズは、前年比1.3%減と前年割れだが、これは新型投入が2014年12月だったのが要因。

緩やかな景気回復が、新車販売を押し上げてきた米国。2014年は、後半に原油安によるガソリン価格の下落が起き、乗用車に比べて燃費の悪い大型ピックアップトラックの販売が勢いを増している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  4. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る