【食と農業を考える】冬から始める夏野菜のための温床作り

エンターテインメント 話題
冬から始める夏野菜のための温床作り
冬から始める夏野菜のための温床作り 全 1 枚 拡大写真

農薬や化学肥料を使わない自然農法にとって、大切なのは冬なのだと師匠が言う。「いい野菜を作るには、いい苗を作ることが大切。冬の間に、苗作りの準備をしてくことが大切なんやで。」夏の収穫を楽しむために、寒い寒いと言いながら、圃場へ向かった。

筆者の圃場では、ナスやピーマン、トマトなどの夏野菜の苗をビニールハウスで作っている。まだ寒い春の日に、ハウスで苗作りを始めるのだ。ビニールハウスを使って、野菜の芽出しに必要な日照と温度を確保する。いい苗を作るために、師匠が取り組んでいることが、「踏み込み温床」という方法だ。

草葉の発酵熱を利用して、苗作りに必要な温度を確保する踏み込み温床。ビニールハウスの中に、溝を掘って、囲いを作って、その中に、落ち葉を入れて作る。10センチほど、落ち葉を敷き詰めて、その上に細かく刻んだかやを入れていく。この2種類を使うことがいい踏み込み温床を作るコツだと師匠。フラットになるように敷き詰めると、ドンドンと踏み込んでいく。土の表面から25センチぐらいの高さになるように踏み込んで、その上から土をかけていく。

微生物の活動によって、落ち葉や刻んだカヤが発酵する。その発酵熱を利用して、夏野菜の苗を作る。温かいビニールハウスの中、汗をかきながら作業を行うと、すっかり気分は良くなった。自然農法、2015年の事始め。

《礒崎遼太郎@CycleStyle》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. キアがついに日本初上陸へ!EVバンの導入に「未来感あっていい」「街の景色が変わるかも」など期待の声
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る