米国の自動車大手、フォードモーターは1月20日、2015年モデルのフォード『エクスペディション』が、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)の衝突安全テストにおいて、最高評価の5つ星を獲得したと発表した。
NHTSAの衝突安全テストは、前面フルラップ56km/h、側面62km/h、ポール衝突、横転テストの4種類。そして、各テスト結果を星の数で5段階評価し、総合評価を判定する。
またNHTSAは2010年秋、新しい衝突安全テストを導入。従来は運転席側のみに男性サイズのダミー人形を載せていたが、助手席側にも女性サイズのダミーを載せる方式とした。また、側面衝突テストではポール衝突を採用するとともに、衝突防止技術の評価も実施。従来よりも厳しい判定基準としている。
2015年モデルで大幅改良を受けたエクスペディションの各テストの結果は、前面衝突が5 つ星。その内容は、運転席側が5つ星、助手席側も5つ星。側面衝突は前席、後席ともに5つ星。ポール衝突も5つ星。横転テストは4つ星で、横転のリスクは19.8%と判定された。
この結果、フォード エクスペディションは、NHTSAの衝突テストにおいて、総合評価で最高の5つ星を獲得。同社の安全担当ディレクター、スティーブ・ケナー氏は、「2015年型のエクスペディションは、ドライバー・アシスト技術を手に入れた。これらの技術が、エクスペディションを顧客が求めるフルサイズSUVに進化させた」とコメントしている。