【トヨタ アクア X-URBAN 試乗】快適性も高めた手頃なエコカー…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタ アクア X-URBAN
トヨタ アクア X-URBAN 全 7 枚 拡大写真
マイナーチェンジで追加された「X-URBAN」。ひとことでいえば、都会派クロスオーバーの意匠を纏った今風のモデル、ということになる。

標準車との20mmの車高の差は、運転席に座ると実感する。ほんの少しだが視界が広がったと感じ、標準の『アクア』より、乗り降りも幾分かスムースだ。もちろん専用のサイドスカートを蹴飛ばしそうになる不都合もまったくなかった。11色のボディ色と専用パーツ色の組み合わせは全33通りというから楽しげだ。

インテリアでは、助手席前から中央の空調吹き出し口にかけてのインパネ部分に革シボの施されたソフトパッドが貼り込まれ、触ると上質な感触。シート表皮も爽やかな触感のファブリックと合皮のコンビで、ひとクラス上の使い心地といっていい。

ドライバビリティは、乗り味がよりシットリとしているのがわかる。走行中の振動やノイズも初期モデルに較べ、より低められた印象。

ハイブリッドシステムによる走りは、相変わらず手際よく、小気味いい。カタログ燃費(JC08モード燃費33.8km/リットル)はひとつの象徴としても、現実問題として日常的に“20数km/リットル”の使い方は可能。だとしたら、手頃なエコカーとしての資質の高さは、相変わらず認められる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ヤリスクロス』と『カローラクロス』の約10万台にリコール…パノラミックビューで映像が確認できない
  2. トヨタ『ライズ』、5色のカラフルなフルーツテーマで登場…土曜ニュースランキング
  3. 【スバル フォレスター 新型試乗】日本車の目覚しい進歩に舌を巻く…中村孝仁
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 「かつての『サニー』が随分と立派に…」日産の新型セダンが話題に!進化したVモーションにも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る