富士重の戦闘ヘリ初度費請求訴訟、国に350億円の支払い命令

自動車 ビジネス 企業動向
戦闘用AH-64D(アパッチ・ロングボウ)
戦闘用AH-64D(アパッチ・ロングボウ) 全 1 枚 拡大写真

戦闘ヘリコプターの発注を中途で打ち切った防衛省に対し、富士重が初度費残額約350億円の支払いを求めていた裁判で、東京高裁は1月29日、一審判決を変更し、国に全額支払いを命ずる判決を言い渡した。

防衛省は2001年、陸上自衛隊の次期戦闘ヘリコプターとしてボーイング「AH-64D(アパッチ・ロングボウ)」62機を富士重から調達することを決定。しかし2008年、防衛費縮小などの影響を受け、10機をもって調達が打ち切られた。

ライセンス生産料金や設備投資費など、富士重がAH-64Dの生産を行うために発生した製造初期費用は、2002年度から2007年度まで、事業年度ごとに調達機数ごとに分割して支払われていた。しかし、打ち切りが決定した2008年度以降、防衛省は初度費残額の負担を一切拒否する見解を示し、初度費残額は支払われていない。

富士重は、2010年1月15日に東京地裁に対し、国を被告として、初度費の未償還額など351億2400万円の支払いを求めて提訴したものの、2014年2月28日、請求は棄却。東京高裁へ控訴していた。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る