【ナノテク15】竹からつくったポリプロピレン樹脂、中越パルプに問い合わせ殺到

自動車 ビジネス 企業動向
中越パルプ工業の竹由来のポリプロピレン樹脂
中越パルプ工業の竹由来のポリプロピレン樹脂 全 2 枚 拡大写真

中越パルプ工業のブースは次から次へやってくる来場者で大忙しだった。なにしろ、画期的な新製品を開発したということで、株価がストップ高となり、テレビニュースでも取り上げられたからだ。来場者はそれを見ようと押しかけた。

その新製品とは、出光ライオンコンポジット、三幸商会と共同開発したもので、竹を原料にしたナノセルロースからつくったポリプロピレン複合材料だ。ナノセルロースは鋼鉄の5分の1の軽さで、かつ5倍の強度を持つファイバーで、熱による伸縮が極めて小さいなどの特性を持つ。それをポリプロピレンと配合すると、極めていい樹脂ができ、軽量化を目指す自動車や電機・電子材料に最適だという。

そのうえ、原材料は竹なので、非常に成長も早く、コストも安い。しかも、同社はパルプ会社でもあるので、竹からナノセルロースをつくるのはお手の物だ。

「発表をした1月26日以降、いろいろな業界から問い合わせが殺到しています」と同社関係者は嬉しそうに話す。同社では、これからサンプル出荷をして事業化を図っていきたい考えで、将来有望なビジネスになると大きな期待を寄せている。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る