富士重高橋専務、業績上方修正も「安心しているという認識ではない」

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富士重工業 高橋充 取締役専務執行役員CFO
富士重工業 高橋充 取締役専務執行役員CFO 全 3 枚 拡大写真

富士重工業は2月4日、主力の米国市場での販売増加や為替が想定よりも円安で推移していることなどを理由に、2015年3月期の連結営業利益予想を従来の3820億円から4100億円の上方修正した。前期に対しては26%の増益を見込む。

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富士重が中期経営計画で掲げている2016年度の営業利益目標1兆円に初年度から大きく近づく格好となるが、同日都内で会見した高橋充取締役専務執行役員CFOは「計画を見直すとか、安心しているという認識ではない」と語る。

というのも「確かに絶対値でいうと1兆円に対して1年で4100億円というのは進んでいるが、中期経営計画で掲げている1兆円は前提為替レートが1ドル95円」だからだ。今期の営業利益予想の前提となる為替レートは同108円。前期に対して8円の円安となっており、他の通貨とも合わせて為替変動だけで今期の営業利益を940億円もかさ上げする計算になる。

このため高橋専務は「為替で押し上がった分を差し引くと、1兆円というラインは決して過達している状況ではなくて、むしろもう少し頑張らなくてはいけないというぐらいの水準だと思っている。あくまでも我々は為替が同95円レベルで1兆円の利益を出していこうという意味で数字を出している」と強調した。

《小松哲也》

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