ボッシュグループの2014年暫定決算…売上高、利益率がともに向上

自動車 ビジネス 企業動向
ボッシュ、ノインキルヒェン工場(資料画像)
ボッシュ、ノインキルヒェン工場(資料画像) 全 1 枚 拡大写真

ボッシュ・グループは2014年の売上高が前年比6.2%増の489億ユーロ(約6兆8606億円)、為替調整後の成長率は7.2%に達したとの暫定決算を発表した。

暫定決算上では、グループのEBIT(支払金利前税引前利益)は30億ユーロ近くとなり、EBITベースの売上高利益率はほぼ6.1%に達した。一回限りの特殊要因の影響を調整した後では、利益率は前年に比べ、約1ポイント改善した。

暫定値によれば、モビリティ ソリューションズ(旧称:自動車機器テクノロジー セクター)は大幅増収。市場の平均の2倍を超える高い成長を達成した。ガソリン直噴システムと高圧ディーゼル燃料噴射システム、ディスプレイ機器、インフォテインメントシステムなどが主な要因。

一方で、エネルギー・建築関連テクノロジー セクターの売上高は、前年水準からほぼ横ばいで推移した。需要が特に旺盛だったのは、通信システムとインターネット ベースのビデオ システム。また、消費財セクターではプロ向けの電動工具とメジャーリングツールが好調だった。

地域別ではアジア太平洋地域で売上高を17%近く伸ばすことに成功。為替調整後の伸び率は、20%近くに達した。北米の売上高は前年比で8.6%増加し、為替調整後の伸び率は2桁成長の一歩手前だった。南米は為替調整後でわずかながら減収し、名目ベースの売上高は2013年を10%以上下回った。欧州では、地域経済を覆う暗雲にもかかわらず、売上高はほぼ2%増加した。

2015年の景況は世界経済が穏やかな成長を遂げると予想しており、現時点での世界経済の成長予測率は2.7%。しかし、こうした環境下でも、ボッシュは2015年にさらなる増収増益と利益率の改善を達成できると見ている。

《成瀬雄太@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る