葛飾区のバス社会実験「本格運行へつなげたい」…利用状況を発表

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葛飾区のバス社会実験「新金01系統」が走る柴又街道
葛飾区のバス社会実験「新金01系統」が走る柴又街道 全 24 枚 拡大写真

南北公共交通の利便性向上に取り組む葛飾区は2月6日、JR新小岩駅と金町駅を結ぶバス社会実験運行の利用状況について「1便あたりの平均乗車人数23人」と発表。「運行実績などを精査して4月以降の本格運行へとつなげていきたい」と話した。

社会実験中の新金01系統は、柴又街道、奥戸小学校などを経由し、JR総武線の新小岩駅とJR常磐線・京成線の金町駅を結ぶ路線。3月までは土休日のみ8~19時台(約30分間隔)で運行。運行本数は1日24往復。京成バスと京成タウンバスが運行を担っている。

もともと新小岩と金町の間には新金貨物線(総武線支線)という線路が敷かれているが、文字通り貨物列車が1日数本走るだけの区間で、定期の旅客列車は走っていない。葛飾区ホームページ「公共交通」にはこう記されている。

「大正15年に建設された新金貨物線は、JR新小岩駅とJR金町駅までの南北を結ぶ約6.6キロメートルの路線です。葛飾区では、新金貨物線の旅客化について、これまでも様々な検討を重ねてきましたが、国道6号線との平面交差や需要予測に基づく採算性など課題が多くあります。このようなことから、区では、周辺環境の変化や技術革新などを見極めながら、バス路線等の代替案等も含めて検討を進めていきます」

実験中のバスは、この新金貨物線とは別のルートをとり、柴又駅や新柴又駅、京成小岩駅といった京成線や北総線の駅を経由し、両駅間を所要時間約40分で結ぶ。

同区は、アンケートの中間結果も発表。「ぜひ平日も運行してほしい」「始発をもっと早く、終発をもっと遅くしてほしい」といった意見が多いと伝えた。

環七高速鉄道(メトロセブン)や地下鉄8・11号線についても検討している葛飾区。「今後も公共交通の充実に向けて取り組む」と区は話していた。

《レスポンス編集部》

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