アストンマーティン ヴァンキッシュ 2015年モデル…究極を求めたGTが進化[写真蔵]

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アストンマーティン ヴァンキッシュ
アストンマーティン ヴァンキッシュ 全 50 枚 拡大写真

アストンマーティンの最上級2シーターGT『ヴァンキッシュ』。新型がデビューして2年、初の改良を受けた2015年モデルが発表された。新開発のトランスミッション「タッチトロニック III」の採用をはじめ、パワートレインを中心に大幅なパフォーマンス向上が図られている。

ヴァンキッシュはアストンマーティンブランドにおける量産車種として、最上級に位置するモデル。101年の歴史の中で「究極のアストンマーティンを生み出す」という使命のもと誕生した、ブランドの技術の粋を集めたモデルだ。ハイパワーのV12エンジン、カーボンファイバーボディ、最新のVHアーキテクチャー、ハンドメイドによる上質なインテリアなど、あらゆる面に究極を求めた。

2015年モデルでは、搭載される5935cc・V12エンジンは排気系の抵抗を低減。これにより、最高出力は573psから576psへ、 3ps向上。最大トルクも63.2kgmから64.2kgmへ1kgm引き上げられた。また、ZFと共同開発した8速AT「タッチトロニック III」は従来比で3%の軽量化を達成。ギア枚数が増えたにも関わらず、先代と同じパッケージングに収まるよう効率化が図られた。130ミリ秒という驚異的な速度でのシフトチェンジを可能とし、強力なパワーとトルクをドライバーの意図のままに適格に路面に伝える。

これらの効果、そしてボッシュによるエンジン・マネージメント・システムの新採用により、動力性能を大幅に向上。0-96km/h加速は4.1秒から3.6秒へ、0.5秒短縮。最高速は295km/hから324km/hへと引き上げられている。

さらに、最終減速比の見直しによってパフォーマンス向上と同時に、環境性能も高めた。CO2排出量は先代比で約10%低減し298g/kmに、燃費は平均11%向上し9.1リットル/100km(約11km/リットル、郊外燃費)を実現している。

ドライバビリティの面では「アダプティブ・ドライブ・レコグニション」が特徴的だ。ドライビングスタイルを学習することでシフトマップが書き換えられ、ドライバー特性に合ったシフトチェンジをおこなう。

大幅なパワーアップにともない、足回りも改良。改良型のダンパーは、フロントで15%、リアで35%引き締められ、よりダイナミックなアレンジが施されている。ホイールは、標準比で7kgもの軽量化に貢献する新デザインの10スポーク鍛造アロイホイールを採用、よりアグレッシブな外観を手に入れた。

ボディタイプは従来と同様、2ドアクーペスタイルとオープンモデル「ヴォランテ」を選択可能となっている。

《太宰吉崇・宮崎壮人》

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