静岡市内のD51保存機、真岡のキューロク館へ

鉄道 行政

静岡市は2月9日、市内の城北公園に設置しているD51形蒸気機関車の146号機を、栃木県真岡市に譲渡すると発表した。

D51 146は1938年11月製造。北海道の室蘭本線や函館本線で運用されていた。1975年に引退したが、静岡市民の運動により同市内で保存されることになり、1976年から駿府公園(現在の駿府城公園)内に設置。2004年には現在の城北公園に移設されている。

老朽化のため2012年に解体が決まったが、市民から解体に反対する声が上がったことを受け、静岡市は譲渡先を公募。2013年には栃木県の馬頭運送が運営する保存鉄道(那珂川清流鉄道保存会)に譲渡することが決まったものの、馬頭運送が資金不足を理由に引取りを断念したため、静岡市は再度、引取先を探していた。

真岡市はD51 146の輸送費や設置費として、総額2953万2000円を2015年度当初予算に計上。3月末をめどに譲渡契約を締結する。D51 146は真岡鐵道の真岡駅前にある蒸気機関車保存施設「SLキューロク館」で、9600形蒸気機関車の49671号機などとともに展示されることになり、秋頃までには設置される見込みだ。

真岡市は「SLが走るまち もおか」をキャッチフレーズに、蒸気機関車の活用に取り組んでおり、同市が出資している第三セクターの真岡鐵道もSL列車を運行している。

《草町義和》

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