コーニング、低温始動時の排ガスを削減する担体を開発…ホンダの2016年モデルに採用決定

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コーニングの「FLORA」(イメージ)
コーニングの「FLORA」(イメージ) 全 2 枚 拡大写真

コーニングインコーポレイティッドは、エンジン始動時の排ガスを削減する次世代セラミック製品「FLORA 600/3担体」を開発、ホンダが2016年に発売する一部車種での採用が決まったと発表した。

欧米での排ガス規制強化により、2017年以降、自動車の排ガス制御機能の改善が迫られている。ガソリン車の場合、規制排出物の最大70%がエンジン始動後30秒間に発生するため、低温始動時の排ガス抑制が新基準を満たす上で重要とる。

FLORA担体は、材料の微細構造を最適化することで、低温始動時の排ガスを削減するとともに、燃費改善の効果もある。新材料は、従来の担体より効果を発揮する温度までの時間が短いため、触媒コンバータは、燃料消費や貴金属の使用量を増やすことなく、より早く排ガス浄化を行うことができる。

FLORA担体を後処理システム設計に活用することで、自動車メーカー、エンジンメーカーは、エンジン性能を犠牲にすることなく、コスト効率の高い排ガス制御を行えるようになる。非メタン有機化合物の排出を削減するとともに、貴金属の使用量を減らし、燃費向上も図れる。

またFLORA担体は、ガソリン乗用車、ディーゼル乗用車のどちらにも用いることが可能。コーニングでは、ニューヨーク州アーウィンにあるコーニングエンバイロメンタルテクノロジー部門の工場でFLORA担体の生産を2015年前半に開始し、2016年モデルのプラットフォームの立ち上げに向けてホンダへの出荷を開始する。

《レスポンス編集部》

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