【ブリヂストン REGNO 試乗】コンパクトカーにも上質な走りを…フィットとクラウンで走行比較

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ブリヂストン レグノGR-XI/GRVII 試乗会
ブリヂストン レグノGR-XI/GRVII 試乗会 全 17 枚 拡大写真

2月20日から発売開始となるブリヂストン「REGNO(レグノ)GR-XI」の試乗会が大磯ロングビーチ(神奈川県中郡)にて開催された。試乗コースは、大磯ロングビーチ駐車場に設けられた特設コースと、周辺の自動車専用道路を含む一般道。

【画像全17枚】

駐車場の特設コースではホンダ『フィット』とトヨタ『クラウン』が各2台ずつ用意された。それぞれに新旧のタイヤが装着され、同じコースを走行して両者を比較する。クラウンのタイヤサイズは215/55R17、ホイールは7.5J。空気圧は230kPaで、比較は旧(現行)モデルの「GR-XT」と新製品の「GR-XI」で行う。フィットは185/60R15、6J15、220kPa(前)、210kPa(後)という設定で、タイヤの銘柄は「NEXTRY(ネクストリー)」と「GR-XI」の比較となる。

コースの設定は、樹脂製のマットを敷いた凹凸路、設定速度40km/hのスラローム、同60km/hのレーンチェンジコースの3パターン。まず、クラウンだが、GR-XTとGR-XIの違いはやはりロードノイズなどタイヤが発する音の質だ。高音域のノイズが押さえられているのがわかる。メーカーの説明では、中・低周波域の騒音エネルギーは5%ほど低くなっただけだが、高周波域は15%も騒音エネルギーが下がっているという。大きな違いではないように思えるが、2台を比較するとロードノイズやブロックパターンが発生させるノイズの違いが音質の差として感じられた。

ノイズをただ低くするだけでなく、心地よい音にするため開発には官能評価も行ったという「上質な静粛性」は、実際の乗ってみると高音が抑えられた適度にこもった音、「ゴー」でも「コー」でも「シャー」でもない音だ。

音質の違いは、フィットでさらにはっきりと比較できた。フィットでは低燃費スタンダードタイヤのネクストリーとXIの比較だったということもあるが、明らかに高音域のノイズの違いが聞き取れる。スラロームやレーンチェンジでハンドルを切ったとき、タイヤの変形にともなって音が微妙に変わるのだが、このとき高周波域のノイズを抑える「ダブルブランチ型消音器」の有無(NEXTRYにはない)で、XTは「シャー」という音がほとんどしない。

フィットに乗っているのだが、その前に試走したクラウンのロードノイズに近い。もともとREGNOシリーズは、静粛性や乗り心地を重視した高級車や輸入車向けのハイグレードタイヤだが、XIからはコンパクトカーも意識した製品開発とサイズのラインナップ(発売時に175/65R14から245/40R19まで30サイズ)になっている。また、コンパクトカーユーザーへの訴求ポイントとして、省燃費エコタイヤのラベリング制度にも対応し、店頭でもA-bグレード(転がり抵抗A、ウェット性能b)のシールが表示がされる。

ブリヂストンとしては、コンパクトカーもハイグレードなタイヤの良さを知ってほしいとの思いを込めて、このような戦略を打ち出してきたようだ。確かにコンパクトカーこそ、ハイグレードタイヤによる上質な走りの違いを感じられるだろう。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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