【ホンダ ジェイド 発表】コンパクトで多人数乗りの“乗用車”…込められた価値観を探る

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ホンダ ジェイド
ホンダ ジェイド 全 20 枚 拡大写真

ホンダは、新型6人乗り乗用車『ジェイド』を2月13日より発売する。同社はこれまで『オデッセイ』や『ストリーム』といった、コンパクトながらも多人数の乗車が可能なモデルを作り出し、市場を開拓してきた。そのコンセプトを受け継ぎ、新開発されたジェイドには、どのような価値を込めたのか。

コンパクトかつ多人数乗りというコンセプトは、創業者である本田宗一郎氏の考えである。マン・マキシマム、メカ・ミニマムの考えを統合した“M・M思想”はホンダの全車に用いられ、やがて大ヒット車種のオデッセイを生み出した。新型ジェイドは、これらの考えを受け継ぎ、かつ新しい価値を求めるため、まずは市場調査を徹底した。「個性的でなければ意味が無い」「人と同じではつまらない」などの意見を吟味し、開発コンセプトを固めたという。

開発責任者の印南康孝氏は「ユーザーの意見を受けて、クルマの本質的な価値であるスタイルや走り、居住性や使い勝手という相反する要素をバランスさせることが重要と判断した。ジェイドは、幅広い世代に受け入れられながら、個人個人の趣向にも応えられる“乗用車”を目指した。ステーションワゴンユーザーからも選択の対象になるようなクルマにしたい」と話す。

ジェイドの室内は、“3列シートの6人乗り”だ。1列目、2列目、3列目にそれぞれ独自のコンセプトを設けている。印南氏は「1列目はセダン同等のドライビングポジションを実現、2列目は新機構の“Vスライドキャプテンシート”を採用しくつろぎのリムジン空間を演出する。そして3列目では、通常車両後方に配置されるバッテリーをセンターコンソールに配置し、加えて排気システムや燃料タンクも極限まで薄型化することでゆとりがあり、多彩に使える3列目空間を実現した」と説明する。

また、ジェイドは室内空間だけではなくクルマの本質である走行性能も追求。印南氏は「静かでスムーズなEV走行を可能とする一方、力強くしなやかな走りもできるスポーツハイブリッドシステム“i-DCD”の採用。そして、リアにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用するなどシャシーの基本性能を向上させ、セダンと同等以上の操舵フィールと、一体感のあるクルマの動きを目指した。トータルで爽快かつ上質な走りを演出している」と述べた。

《阿部哲也》

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