北海道初の国鉄電車、3月13日限りで引退へ…記念ヘッドマーク掲出

鉄道 企業動向
711系の最終営業列車は3月13日、岩見沢7時49分発の札幌行き普通列車となる予定。写真は昨年10月に運行されたイベント列車『ありがとう711系道央縦横断号』。
711系の最終営業列車は3月13日、岩見沢7時49分発の札幌行き普通列車となる予定。写真は昨年10月に運行されたイベント列車『ありがとう711系道央縦横断号』。 全 3 枚 拡大写真

北海道初の国鉄電車として登場したJR北海道の711系電車が、老朽化のため3月13日限りで引退する。これに伴いJR北海道は2月13日、引退記念のヘッドマーク掲出や記念切符の発売などを行うと発表した。

ヘッドマークはステッカー式で、掲出期間は2月16日から3月13日まで。回送区間を含む手稲~札幌~旭川間で運用されている711系の8編成に掲出する。マークのデザインは4種類で、711系などに掲出されていた『マリンライナー』『くるくる電車ポプラ』『いしかりライナー』『空港ライナー』のヘッドマークデザインを流用し、「さよなら711系」の文字を入れる。

記念入場券・乗車券は3月14日から発売される。記念入場券はD型硬券で、旭川・深川・琴似・銭函の各駅で販売。発売額はいずれも170円になる。記念乗車券は滝川・岩見沢・江別・野幌・手稲・小樽の各駅で販売されるが、滝川・岩見沢・手稲3駅は利用できる範囲の路線図を券面に表示した地図式、それ以外の駅は金額を券面に表示したタイプのものになる。発売額は駅によって異なり、210円から640円になる。

また、記念乗車券を滝川駅で購入すると、各駅の入場券・乗車券を収納できる台紙と記念証のセットがプレゼントされる。記念証は711系の国鉄色復刻編成(S-110編成)がデザインされる。

711系は1968年8月、国鉄初の在来線用交流専用電車としてデビュー。道内国鉄線の鉄道車両としては初の電車となり、函館本線の電化にあわせて導入された。現在まで残っている編成は、全て1980年10月の千歳線・室蘭本線電化を機に増備されたマイナーチェンジ車となっている。

2014年8月には大幅に運用が削減され、最長だった小樽~旭川間の運用が消滅。10月には道央圏の電化区間を走るイベント列車が運行された。現在の定期運用は、早朝・夜間を除き岩見沢~旭川間の普通列車のみとなっており、最終運用は3月13日の岩見沢7時49分発札幌行きとなる予定。当日は札幌到着3分前の8時35分頃から、札幌駅3番ホームの苗穂方先端付近で横断幕を掲出し、最後の営業列車を出迎える。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. 直前予想! 日産のフラッグシップSUV『パトロール』にNISMOが登場、日本に来る?
  5. VW『ゴルフGTI』50年の歴史で最強、325馬力の「EDITION 50」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る