ママが激論、子どものケータイ事情…「スマホにさせるタイミングは?」

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座談会の様子
座談会の様子 全 3 枚 拡大写真

 子どものケータイ利用率が高まり、さらにスマホ利用も増加傾向にある。今の時期は特に、進学や通塾などの環境変化にともない、携帯電話の購入や機種変更などを検討する家庭も多いのではないだろうか。実際に、子どもたちのスマホの利用状況、契約や機種変更の機会、費用面などについて保護者はどのように考えているのだろうか。

 何らかの携帯電話を持っている子どもの母親による座談会を開催し、現状の利用状況、携帯電話を持たせ始めたきっかけやスマホ利用に対する考え方、子どもをとりまくスマホの状況と利用の仕方、費用面などについて意見を聞いた。

 参加者は、平井さん(子ども、小5男子・5歳女子)、田口さん(同、小3男子・小1女子)、岸さん(同、小3男子)、伊藤さん(同、中1女子・小3女子)の4名。

小学校入学を機にキッズケータイデビュー

 まず、保護者はいつからキッズケータイなどを子どもに持たせるのだろうか。平井さんの場合、長男の小学校入学を機にキッズケータイを持たせた。しかし、電話をかける相手先を3件しか登録できず、さらに定型文メールしか送信できないため、小学校高学年になった今、機種変更を検討中。ジュニアスマホにするべきかを悩んでいると語る。

 田口さんは、居住区から小学校入学と同時に配布された、独自の防犯ブザー付きケータイを子どもに持たせている。有料オプションとして、電話とメールを別途申し込むことができるため、小3の男の子は加入、常に兄と一緒に行動している小1の女の子は未加入としており、来年度はどうしようか検討中だという。

 また、岸さんの子どもの場合、電車通学のため、小学校入学と同時にキッズケータイを持ち始めたという。デジタル系をすぐに使いこなすタイプの子どもで、スマホにした場合、ゲームなどにのめり込むのではないか、という不安があるようだ。

 そして、長女が中1、次女が小3という伊藤さん。子どもはともに電車通学で、かつ習い事もしているため、小1からキッズケータイを持ち始めたという。長女はその後、普通のケータイを経て、小6でジュニアスマホに変更、現在も使用中という。

 参加者の話から、ケータイを持ち始めたきっかけは小学校への入学、そして最初は機能制限のあるキッズケータイからスタートするという選択肢が一般的なようだ。

子どもはスマホを使いたがっている

 では子どもが、GPS付きで機能が限定された端末から、ケータイやジュニアスマホ(機能制限付きの子ども向けスマホ)という段階を経て、一般的なスマホを持つケースが多いとするなら、いつ頃からスマホへ移行するのだろうか。

 学年が上がるにつれ、わからない言葉を調べたり、理科や社会で調べものをしたりする機会が増えていく。そこで、キッズケータイより調べものをしやすいスマホにしたい、という要望が出てくるという体験を、参加者全員がしていた。つまり、学習面でも活用できるというメリットも、スマホを希望する理由のひとつになっているようだ。

 また、デジタルアーツが2月9日に発表した「未成年者の携帯電話・スマートフォン利用実績調査」によると、何らかの携帯電話を持つ未成年者(10歳~18歳)のスマホ所有率は65.0%、小学校高学年(10歳~12歳)39.3%、中学生59.7%、高校生96.1%、女子高校生は98.1%という回答だった。

 この結果からもわかるように、中学生になると半数以上がスマホを所持していることが明らかになり、小学校高学年から中学への進学が、スマホ移行時期のようだ。

スマホにするなら…価格を重視する保護者

 学年が上がるにつれ、習い事や塾など、子どもの環境や生活リズムは変化する。それにともない、子どもがスマホを使うことに対する不安はあったとしても、保護者はスマホの必要性をより強く感じているという現状がある。

 そのような背景もあり、座談会の参加者全員がスマホを子どもに持たせることを検討しているが、その決め手は何になるのだろうか。伊藤さんがジュニアスマホにしたきっかけは、親の機種変更と、キャンペーンなどのお知らせだったという。

 「親が機種変更をしなければならない、ちょうどそのとき、ジュニアスマホ0円というキャンペーン期間でした。小6になり、塾や習い事の友だちも増え、その友だちが持ち始めたということもあり、使い方のルールを決めて、ジュニアスマホを持たせるようになりました」と、伊藤さんは語る。

 一方で、壊れたときの対応が気になるという、平井さん。「うちはすぐ壊したり落としたりするので、安いからと与えても、修理代のほうが高くつきそうです。契約時に保証プランに加入しても、常にその心配があります」と、男の子ならではの悩みを語る。

 また、割引サービスのわかりやすさを望む保護者の声もあがった。岸さんは、窓口での手続きの手間や各種割引のわかりにくさで、スマホにすることから遠のいてしまっているかもしれない、と語る。また、「小学生割、中学生割、高校生割など、年代ごとに段階を踏んで小学生がいちばん安くなる、明確な割引プランなら、自分も含めて保護者に届くのでは」という意見に、ほとんどの保護者がうなずいた。

学生の間は継続して割引される学割を希望

 伊藤さんは、子育ての変化が訪れるサイクルと、スマホの契約年数のずれを感じるという。子育ての場合、さまざまなサイクルが3年刻みである。たとえば、学童保育は小3までが一般的。そして塾へ通い始める時期が小4という子どもが多い。

 中学も3年間、高校も3年間。このサイクルを考えると、2年という契約期間は、子どものライフサイクルとフィットしない、と伊藤さんは語る。契約年数や年齢に制限のない、学生の間は継続して割引してほしいという要望について、座談会の出席者全員が同感という意見であった。

 契約年数に制限のない、小学生から大学生、大学院生などまで適用される学割プランはあるのだろうか。たとえばソフトバンクが提供する「家族の学割」は、25歳までの学生であれば継続的な割引が適用され、通常2年程度に制限されている学割期間を設けていない。また、学生のみでなく家族も割引対象になるという。家族を含めた割引や、学割の適用年数など、子どものスマホ購入を検討する際に比較したい項目だ。

 これから春にかけて、子どもを持つ家庭では、支出が増える時期。そんな中、子ども用のスマホを検討する場合、家庭のライフサイクルに合う学割プラン、という視点で比較、検討してみてもよいだろう。

子どものスマホについて保護者座談会、利用開始時期や学割について聞く

《船田るみ子》

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